長年使っているアイロンのスチームの出が悪くなった。もともとスチームが強烈に出ることから高価なT-FAL製を買ったのにこれでは元も子もない。昨年あたりからスポットスチームを出すと白い粉みたいなのが一緒に出始めていて気にはなっていかが、ここ最近では常時出るスチームもいつの間にか出が悪くなっていて、今回はまるで出ていないことに気づいた。
一旦は分解をすることを考えたが、ねじの溝が星形の「トルクス」ねじになっていて、わざわざ専用にドライバーを買うこともないだろうし、仮に分解してもお目当ての掃除ができるかも不明なため、分解は行わず別の方法とした。
掃除にはやはり「重曹」です。
重曹をぬるま湯に濃いめに溶いてアイロンに流し込む。温度は目いっぱいに上げ様子を見ていると、スチームの噴出口から茶色い泡が出始めてきた。ブクブクと泡を吹いてそれがアイロンに熱せられカビカビに乾いてしまう。また出てきた茶色い泡がその上の重なり乾いていく。ぞくぞくする。
いい加減出尽くしたら、いったん電源を切って冷まし、スチームの噴出口を綿棒で掃除してあげる。
もう一度重曹を入れスチームを出す。噴出口を掃除する。これを3回ほど売り返すと、茶色の泡が出なくなった。
改めて水をアイロンに入れスチームを出すと今までより多くのスチームが出るようになった。これで今回は終了とする。
白い粉は、水道水に含まれる、カルシウム、マグネシウム、カルキの結晶化したもので、日本の水道水は・・・
日本の水道水は地域差はあるものの概ねこれらの含有率が比較的少ない軟水に相当するので、他の国に比べても例の白い粉の発生頻度は低いはず。T-FALのフランスは平均すると硬水の分類にあたりしかも非常に高いレベルになっている。フランスでは例の白い粉は出ないのか?あるいはどうしているんだろうか?
と、アイロンの説明書を改めて読み返してみた。すると本体に「水あか防止バルブ」なるものが備えられていて、日常の手入れにおいても月に一度、このバルブを抜きスチームを勢いよく出すことで汚れを出し切る事、数か月に1度はこのバルブの洗浄をする事が書かれていた。
ほ~、と本体を見ると長年このアイロンを使っているがそのバルブがあることが初めて分かったし、バルブを取り外し汚れの確認もできた。また説明書の手入れの手順でスチームを出すと、重曹できれいにした後でもさらに汚れが外に出てくる事に驚く。また、これで使う寿命が伸びた。
説明書も最初によく読んでおく必要があると改めて感じる。
ちなみに、我が家には説明書はなかった。おそらくすぐに捨てたのだろう。それで、T-FALの説明書をネットで探してみて今回の手入れ方法が分かった。インターネットの力を改めて知った。