青春18きっぷの旅(第5回)

東北・北海道の旅(2008年夏)

写真のコーナへ

常磐線特急、五能線、北斗星に乗る

今年の夏は、3つの目的がある。いつも会社の往復で目の前を抜いて行く常磐線の特急に乗って仙台まで行くこと。昨年乗れなかった五能線に乗る。北海道で寝台に乗ること。6月から旅行の計画を立て、7月初旬には指定席の予約と宿泊先の予約を入れていた。今年は力が入っている。今年は、5日間の長丁場。すべてローカル線に乗るのではなく特急も使うところは使うと割り切り時間の有効活用を図る。
今回の旅の相棒は前回までのお供であったHP200LXでなくモバイルギヤ・シグマリオンⅢと一緒。考えてみるとこの手のモバイル機器の良いのが最近でていない。Windowsはあるが取り回しがややつらい、バッテリーもね。

日付線路発駅着駅距離(Km)
8月1日常磐線上野仙台363

仙石線仙台石巻49.7

石巻線石巻前谷地151.1

気仙沼線前谷地気仙沼72.8
8月2日大船渡線気仙沼一ノ関62

東北本線一ノ関北上42.4

北上線北上横手61.1

奥羽本線横手秋田70.4

五能線秋田弘前210.2
8月3日奥羽本線弘前青森37.4

津軽線青森蟹田31.4

津軽海峡線蟹田木古内15.1

江差線木古内函館42.1
8月4日函館本線函館大沼公園28

函館本線大沼公園長万部84.3

函館本線長万部函館139.3

函館本線~東北本線函館上野896

8月1日(金)

青春18切符の旅のはじまり。

本日の始まりは、常磐線の特急から始まる。出発時間8時に上野なので、おおむね7時過ぎに出かければ間に合う。朝はいつもの時間で起床し、三郷公園までのジョギングを行い、ゆっくり目の支度をしていた。天気は薄曇り。ここ数日間は良好な空模様との天気予報を信じて傘を持たずの旅と決め込んだ。朝御飯を食べながら、今朝のジョギングログをコリコリとつけていたらあっという間が時間が経過していることに気づき、あわてて洗濯を干しシャワーを浴びて身支度をしてと、、あわてて飛び出す事になった。のっけからゴタゴタで先が思いやられるワイ。

07:23 金町駅発(常磐線)

上野からの乗車券は買っているので、上野までの乗車券を買い求める。最近はSuicaの利用ばかりで切符を買うことが無く、はたして上野までいくらか・・・北千住経由と西日暮里経由とで値段の違いは認識しているものの・・・ときょろきょろしている間に乗ろうとしていた7時20分には間に合わなくなり次の電車になってしまう。ここでもゴタゴタである。少し時間には余裕を持たせてあるので多少の遅れはまあ、良いとする。

ここまで【6.4Km | 6.4Km(累計)】

07:35 北千住駅発(常磐線)

乗り換えで、地下から2階まで駆け上がる。ちょうど来た電車に飛び乗った。大きな荷物を持ったまま走るのがつらい、ゼィゼィ。

ここまで【7.4Km | 13.8Km(累計)】

08:00 上野駅(常磐線)

01 上野駅では今回乗車するスーパーひたち7号がすでに入線していた。特急発車の16番線には特別に改札がもうけられて、特急券を持ち合わしていないと入れない様にしてある。場内放送で指定席は満席とのことで、買い求めていた指定席のとなり席には既に若い女性が座っていた。8時定刻に列車は出発して、最初の内は見慣れた風景が車窓から過ぎ去っていく。停車駅は松戸、土浦と停車していく。普段の通勤で見慣れた風景ではあるが、特急であることから非常に短時間で過ぎ去っていくのが新鮮に感じた。いま時分会社ではみんな仕事しているんだろうな~。

列車内は、結構込んでいて指定席車両にも立ち席ができていて20名位が通路に立っていたりしゃがんでいたりしている。若い人が多いように見える。茨城県に入り、車窓からは見慣れない風景が現れる。青々した稲田が新しい家並みや工場の合間に見える。元々ここら一体は田圃だったのだろうと容易に想像がつく。ここでも稲作転換で大きな道路ができ、高いマンションが建ち並び街が様変わりしているのだろう。
勝田に着くと大勢いた乗客は一斉に降りてしまい隣にいた若い女性もいなくなった。また、いわきでは7両の客車が切り離されて4両編成に短縮された。東京から離れるごとに寂しくなっていく。
03 02 仙台に到着する。結構長く乗っていたので、お尻が痛い。仙台では七夕が駅に飾ってあって、華やかさを演出している。ここで外に出て、昼御飯を駅前のカレースタンドで済ませる。以外に安くておいしかった。

ここまで【363.0Km | 382.8km(累計)】

12:58 仙台駅(仙石線)

04 事前に調べたのと時間が少し違い1時間以上も早い電車に乗れた。仙石線のイメージは名前から1~2両のローカル線を想像していたが実際は仙台への通勤電車の様相であり乗客も多い。それぞれ停まる駅を見ても新しい建物か工事中って感じで、路線は古くからあるが人口の集中で再生したのではと想像する。(仙石線について)乗車したのは快速だったが、中盤までは各駅停に停車し、後半駅で人の乗り降りが少ない駅間を快速走行している。我々の知っている快速とは方式が違う。
東塩釜あたりから海が見えてきた。松島海岸駅があり、車内アナウンスでも日本三景の松島がある事が紹介されていた。車内からは時折おだやかな海ともっこりと浮かぶ島が見え、時間があったら言ってみたいなと思う。しかし途中下車すると次の電車までに1時間を考えると躊躇してしまう。 海ぎりぎりまあで線路が敷かれており、車窓からも何度か松島の穏やかさが伺えた。
徐々に車内は空いてきたが席に座れたのは乗車1時間後の陸前赤井駅であった。仙台から離れても乗車客はあまり減らない。 後で調べるとして、仙石線の電化は最近なんだろうな。車両も新しいし。
07 06 05 石巻駅に到着した。駅は想像より小さな駅だった。折しも川開き祭りが開催されていて、駅前の通りは華やかな飾り付けが行われていた。石巻駅近くに、石の森章太郎の漫画館がありそこに至るまでの道が漫画ロードとして名付けられサイボーグ009などのモニュメントなどが飾られてあった。事前調査が足らず、後で調べておこう。→調べた結果

ここまで【49.7Km | 432.5km(累計)】

15:19 石巻駅(石巻線)

08 石巻線は電化されていなくワンマン運転で運行されている。こういった路線が良い。エンジン音を高らかに駅を出発する。音の割にはスピードは出ていない。乗客は2~3割程度かと思う。冷房がよく利いた車内では、立っている人はいない。無人駅では、運転手が切符の検札を行うので2両編成の車両ではあるが、乗り降りは先頭車両でしかできない。しかも、下車は最前部のドアからで、乗車は後ろのドアになっている。よく知らないと開かないドアの前で、「開く」のボタンを押し続けることになる。
走っているあたりは水田だらけのの中で、さすがに宮城県と納得させられる。
私は今朝、東京を出てここにいるわけだが、ここで乗り降りしている人は実際にここで生活している人で、何気なく見ている風景は私にとっては珍しくて興味があっても、ここで生活している人は1日の歯車の1こまに過ぎない。当たり前のことがとても新鮮に感じた。

ここまで【15.1Km | 447.6km(累計)】

15:50 前谷地発(気仙沼線)

12 11 10 09 10分ほど待ち合わせがあり、気仙沼線に乗り換えた。ここから気仙沼までが長かった。眠気もしなく、景色の変化もあまりなく、車内で子供が騒いでいるし、、確かに時間も3時間近くでで、乗っていることに飽きてきた。

ここまで【72.8Km | 520.4km(累計)】

17:37 気仙沼着 (気仙沼線)

13 長い乗車の後、気仙沼に着いた。全体的に曇っていて憂鬱に感じる上に、気仙沼駅前には今日泊まるホテル以外はなにもないことで憂鬱感がました。夕御飯を食べるにも結構歩かないといけないと判断し、いったんホテルにチェックイン後、身軽な格好で再び外へ出る。ホテルの地図で一番近いコンビニへ向かうが、なかなかそれらしいところへたどり着かない。10分暗い歩いただろうか、国道脇にセブンイレブンとラーメン屋が目に入った。選択肢はない思い、夕御飯としてラーメンを食べその帰りに朝食のおにぎりを買い求めた。
特にやることもなく、長い間の乗車で疲れたか8時前にはTVをみながらウトウトし始めたので、歯を磨き本格的に眠った。

8月2日(土)

06:10 気仙沼駅(大船渡線)

早朝5時前から目が覚めて、朝食を食べ身支度を終えると6時。時刻表を見ていると予定していた時刻より早い列車の存在に気づき、急いで駅に向かい飛び込んだ。2両編成のきれいなディーゼル車でさすがに人はまばらである。
こんなに気ままに時間を変えて旅ができるのは18切符のおかげだろう。
大船渡線も昨日の気仙沼線と同様に無人駅が多くい。今回乗った車両には運転手以外の乗務員もいたが、ワンマンの場合には運転手が切符の回収や精算をおこなっており大変なんだろうな。

ここまで【62.0Km | 582.4km(累計)】

07:45 一ノ関(東北本線)

14 発車予定時刻は7時45分であったが、折り返し車両の到着遅れから7時51分の6分遅れでの出発。一ノ関から花巻まで、過日の地震の影響で徐行運転を行っており到着時間はさらに遅れそう。いずれにしても北上では2時間近く待ち合わせ時間があるので心配はいらないが。 電車の中は、まばらの人で、ベンチシートに荷物をおいてゆっくり速度でちょっとウトウトしてしまった。それにしても冷房が利きすぎて寒い。
北上駅で降りた。「→北上みちのく演芸祭り」が本日から開催とのことで、駅前でも準備が始められていた。みこしや市民パレードがおこなわれるそうだ。この時期、東北では祭りが盛んに行われている。時間が1時間以上もあるので、街の中を歩く。でもにわかの旅行者が的を得た場所には行けず、興味もわかず時間は過ぎていった。しかたなく早々に駅に戻り、この記事を書いている。昨夜気になっていたが、相棒のシグマリオンがおなかを空かしていることを忘れていて、朝起きてみると瀕死の状態。寝る前に餌をあげてあげておけばよかったと後悔する。駅の待ち合わせ室にコンセントを見つけたので、いま食事をさせている。早く食って満腹になれ。
北上に来るまで、新幹線の駅があることを知らなかった。結構大きな駅であるが、今一つ物足りなさを感じる。

ここまで【42.4Km | 624.8km(累計)】

10:40 北上発(北上線)

16 15 北上駅0番線に入線済みのディーゼル車に乗り込む。4人掛けシートを独り占めの状態。心地よいエンジン音でまた眠りこけそう。 ・・・・・・・・・と、最終の横手まで寝てしまった。お尻が痛い。
一旦、横手の外で写真のとり、昼ご飯の代わりに酒饅頭である「芋っこ」を買い腹ごしらえ。

ここまで【61.1Km | 685.9km(累計)】

12:13 横手発(奥羽本線)

18 17 やはり電車は速い。車窓からは、青い水穂の田圃を横切るように電車は走っていく。このお米をもしかしたら食べているかもしれない。途中明るかった空が暗くなり雨が降ってきた。結構大粒の雨で先々心配したが程なく上がってしまい一安心。雨といえば、天気予報はみていないが気仙沼を出るときもぱらついていた。少し雨が降るくらいは気温も上がらなくて良いのだが。 走っているのは庄内盆地??なのか、どこまでも稲田が続いている。
秋田駅は今回で2度目だが、ほとんど忘れている。今では有名になったババヘラを売っていた。

ここまで【70.4Km | 756.3km(累計)】

14:10 秋田駅(五能線)

22 21 20 19 五能線は、「くまげら」で、BOXタイプの席であった。出発時間の10分前までは、4人席に1人だけだったが、指定席は売り切れているので当然他の3人が来るわけだが、どんな人か。最初に来たのは複数人連れのご婦人一人で、運悪く一人になってしまったしまったようで、渋々私の隣の席に座ってきた。程なく、他の連れのところに紛れ込んだようで席に帰ってこなかった。次に現れたのはご婦人2人、私に前にどんと座り最初の内はおとなしかったけど、その内雰囲気になれてきたせいか、じゃべるわしゃべる。ずーっとしゃべっていた。こっちも引きづられては大変と音楽を聴きながら知らん顔を決めた。それでもしゃべるしゃべる。。。。
25 24 23 五能線は青森の北側の海岸線沿いに秋田から青森まで運んでくれる。冬だったら相当あれるだろうと思われる日本海の海岸線をなぞっていく。時折観光スポットにくるとスピードを落としてくれてサービス満点だ。ただ、天気が曇ときどき雨で、全体的に暗い空模様が東北らしくて残念だ。

ここまで【210.2Km | 966.5km(累計)】

18:32 弘前駅着(五能線)

29 28 27 26 弘前についてもまだ雨が少し降っている。本日宿泊はカプセルホテル。どのホテルの満席でやっとの事で見つけた宿泊施設。駅に降りてわかったが、本日は弘前のねぷたまつりで、街中の人がねぷたが通る道沿いに席を取って座っていた。これはやっかいだ。夕御飯を食べようと駅前を探したが適当な場所が見つからず、ひとまずチェックインしようとホテルを探したが、ちょうどねぷたの通り沿いで、人混みで大混雑。その内雨も降ってきて踏んだり蹴ったり。やっと見つけたホテルに逃げ込み身軽になったあとで、再度夕御飯場所を探す。この街にはコンビニが見あたらない。また、飲み屋とそば屋ばかりが目について食事するところが見つからない。30分くらいあるいただろうか、あきらめて、祭りの縁日用に用意してあるおにぎりと缶ビールをかって道ばたでねぷたをみながらいただく。明日の朝御飯は駅で適当なものを見つけるとして、このままホテルに帰る。温泉に入り、シグマリオンの充電をしながらこの記事を書く。部屋(カプセル)にはコンセントがないので、温泉の休憩室に座り込んでこれを書いている。
カプセルの経験は初めてであるが、大変気を使う。上限2段に分かれていてるカプセルで、カプセルの入り口は簾(すだれ)のようなものがあるだけで人の気配はもちろん寝息いびきが聞こえる有様で、寝ながら屁はできない。温泉付きなので、朝夕2回入ったが早々に退散が賢明である。

8月3日(日)

06:12 弘前駅(奥羽本線)

31 30 朝からいやな雨が降っている。駅のコンビニで買ってきたおにぎりを出発前の電車の中で食べる。これが始発電車で、乗客もぱらぱらの状態。仙台を除けば東北ではどの電車に乗っても必ず座れるところが良い。各駅で青森まで向かうが、途中の駅に停まっても人の乗り降りしない駅もあったりでのんびりしている。 車窓から雨に濡れたリンゴの木が見える。いくつものリンゴがなってっているのだろう、丁寧に袋に収まっている。ここでも稲田が青々と植えられている。お米の北限はどこなんだろうか。。
33 32 青森では約1時間の待ち合わせがあり、雨は降っているものの駅の外まで足を延ばした。青森駅はすべての路線がドン詰まりであり、青函連絡船へと接続する設計になっていたのだろうか。海岸には青函連絡船のモニュメントとして「八甲田丸」の実物が係留されている。船の後ろからは貨車の積み込むレールがあり、いくつかの車両はっこで積み込まれて北海道までいていたのだろうと想像できる。こんな苦労をしていたのかと今更ながら感心する。また、そのモニュメントの上を青森ベイブリッジが通っていて、階段を使い橋まで上がれる様になっている。階段を上がりながら、何でこんな橋を造ったのだろうと考えてみた。青森港を海岸線に硬化してあるだけで、実際車の量も朝7時からかもしれないがほとんど見かけない。このような階段を作って上がれるような施設も結構金が掛かっているのだろうが。
雨は降り続いている。

ここまで【37.4Km | 1,003.9km(累計)】

08:07 青森駅(津軽線)

34 定刻の発車した電車は5両編成。蟹田までに各駅停車でそんなに需要があるとは思えないが。 油川あたりで、信号待ちで一旦停車した電車は、一向に変わらない信号機に嫌気がさして、徐行しながら進むと車内アナウンスを告げ走り始めたが 奥内で再び信号待ちをする。今度は対向の貨物と特急をやり過ごして走り始めたのが8時50分、25分遅れ。本来なら終点の蟹田に着いている時刻である。それなのに車内の乗客は平静を装っている。まあ、急いでも蟹田で1時間待ちなので、靴を脱ぎシートに足を投げ出しゆっくり本読みながら時間の過ぎるのをまとう。到着は、29分遅れの9時18分。驚きではあるが、駅員も車内アナウンスもさほどの驚きを示していないので、また驚きである。

ここまで【31.4Km |1,035.3km(累計)】

09:20 蟹田駅(津軽海峡線)

37 36 35 信号トラブルで遅れていた特急が25運遅れで到着した。ここから18切符で特急に乗り込む。 9:44発で、自由席は1/3程度の乗車率。冷房が利いていて少し寒い感じ。車窓からは所々に稲田が見える。そろそろ北限か。。いやいや結構あるわ。たしか4つめのトンネルで青函トンネルを通る。トンネル通過に20分くらいかかって北海道側に渡った。渡ってすぐもトンネル続きで大地の開放感がなかなか訪れない。北海道にも、水田はあった。
木古内駅に降りた。心配していた通り、駅の周りにはなにもない。加えて日曜との事で昼御飯にもありつけそうにない事がわかった。駅近くの禊(みそぎ)海岸が名所らしく行ってみたが、禊ぎのために正月に寒中水泳を行うところであったが、旅行者としては何の興味もわかない。もう一度駅に帰ってきた。駅には売店があり覗いてみると、きゅうりや芋も一緒に売っていた。腹にたまるものといえば、お菓子くらい。一旦の店に入ってみたが買うものがない、しかし買わずに出るとお店の期待を裏切ったようで、しかたなく「わさびかりんとう」を買う。ここで後1時間以上過ごすと思うと湯鬱になる。特急がまもなく来る事もあって、計画を変更し特急で急で函館に行くと事にした。

ここまで【15.1Km | 1,050.4km(累計)】

11:20 木古内駅(江差線)

41 38 スーパ白鳥95号は八戸からの直通で自由席もかなり混んでいたが何とか座れた。車内アナウンスで、「遅れは取り戻した」との事を言っていたので、まだ信号トラブルの影響は続いているようだ。さあ、これで一気に函館に行く。

ここまで【41.2Km | 1,091.6km(累計)】

12:02 函館駅着(江差線)

42 函館は実は2度目のはずだがまるで記憶がない。駅が新しいし、観光スポットも色んなところが出来てずれも新鮮だ。早速昼御飯にありつこう。駅の西側に函館朝市に並んで観光客相手に食事を食べさせる「どんぶり横町」なるものがある。つい入ってみたくなるが、いずれも値段が高い。いかにも足元を見られているようで食べる気がしない。少し歩いて、ラーメン屋を見つけて塩もやしラーメン650円をいただく。おいしかった。
46 45 44 43 時間的にはまだ午後1時と早いので、観光三昧とする。青函連絡船記念摩周丸、赤煉瓦倉庫群、八幡坂、ハリストス協会、函館山は空模様が芳しくなく本日は断念し、明日に期待する。それから路面電車に乗り五稜郭まで足を延ばし、湯ノ川温泉の今日宿泊する雨宮館にチェックイン。と、結構行動的に歩いた。一旦ホテルで身軽になり夕食を食べるために再び路面電車に乗り函館駅に向かう。午後4時をすぎているので、多くの店は閉まっている。(こんな時他の人たちはどこで騒いでいるのか)仕方なく、他の店がないか探している内に突風が吹いていた。たしか、このあたりは大雨の注意報が出ていたはず、、あまりウロウロしているととんでもないことになりそうなので、もう一度路面電車で湯ノ川温泉にUターンする。ホテルの近くにあるコープで、夕御飯と明日の朝御飯を買って帰る。今回のたびも節約モードで。
食事をすませ、温泉に入りさあ、寝よう。

8月4日(月)

夜中に目が覚めてなかなか寝付けない。ウトウトしている内に朝がやってきた。仕方ないので、着替えて街の中を散歩する。今日は天気がいい。昨日の大雨とは雲泥の差。地図を頼りに海へ向かうが、あたりは温泉場であり海沿いには旅館が建ち並び、海をちゃんとは見ることができず、達成感のないまま旅館に帰る。6時を回ったら温泉が使えるとのことで朝風呂を浴び、早々と支度をして函館に向かう。昨夜調べた時刻表から本日は、大沼公園や長万部に向かうことにしている。
函館駅もどん詰まりの駅で詰まった先に駅出口がある。

07:26 函館駅(函館本線)

大沼公園に向かう。1両編成のディーゼル車は時間通りに出発した。天気がいいので車窓の日差しが強くあつい。 車窓からは稲田ではなくジャガイモやトウモロコシの栽培が目に付く。
47 大沼公園は天気も良いせいかもっとゆっくりしたい気分だった。青い空の下で、淡々と水をたたえ壮大に広がる大沼をみることができた。朝早かった事あら人がいなかった事で、静けさの中のに大自然を感じることができた。

ここまで【28.0Km | 1,119.6km(累計)】

09:08 大沼公園駅(函館本線)

50 49 48 ふたたび、1両編成のディーゼルにのる。今度は一挙に長万部まで行く。そこになにがあるのか下調べできていないのでわからないが、とにかく行ってみる。沿線には黄色い花が咲き続いている。大沼のあたりからここら一帯は高原になっていて草木が深い。
長万部まで、海岸線を走っていく。天気がいいので海の青さが鮮やかだ。時折対向車両のすれ違いのため時間待ちを行うが半端な時間では無いこともある10分以上の時もあったりするが、あまり苦にならない。過ぎゆく時間の中でのほんの瞬間にしか感じなくなってきた。あまりあせってもしかたない。
国縫(くんぬい)珍しい名前だ。
揺られながら、考えた。使われなくなったもの、使わなくなったものの寂しさを感じる。当初は使っていただろうに、なぜ使われなくなったか、使えなくなったか・・・・その過程を考えると寂しくなる。モノも人もみんなそうなんだろう。海岸に今まで使っていた物がたくさん打ち上げられている。ペットボトル、ロープ、仕掛けのブイ、板、瓶、木の枝、台風だったり、ゴミとして捨てられたり、誤って海に落としたり、それぞれの経緯はみんな違うが、実際ここの海岸で静かに眠っている。そして、本来の目的を果たせなくなっている。誰かが手を添えてあげないともとの場所には決して戻らない。そして、いついつの間にか砂に埋もれてしまう。人生もそんな物かもしれない。しかし、人間には意志を持って動くことができる。たとえ、海岸に打ち上げられても両足を踏ん張り元の生活か、新しい生活かいずれにしても砂に埋もれることはない。今日、長万部の海岸に動けなくなった水鳥が息絶え絶えで座り込んでいた。救ってやるべきか一瞬考えたが、なすがままにしておこうと。

ここまで【84.3Km | 1,203.9km(累計)】

13:24 長万部駅(函館本線)

51 51 車内は、どこから来たのか若い学生風の男女が20人ぐらい駅に集まってきて、函館行きの車両に乗った。何の目的でこんな駅に来たのか?疑問であるが、おかげで車内は丁度いい具合の乗車率である。(東京理科大学の長万部キャンパスがあり、そこの学生かも??)今度は、函館方面に向かい、海側の席を確保し、窓を開けて席に着いた。今時分東京では暑いだろうと思うが、窓を開けて走ってみると太陽はまぶしく輝いているのに結構涼しい、やや寒いくらいの感じを受ける。
森駅で降りる予定をしていたが、駅の雰囲気がなにもなさそうなので、降りるのをやて、そのまま函館まで行くことにした。大沼をすぎるくらいから乗客が増えてきた。平日なのにいつもこんなに混むのかと考えていたが、函館に近づくごとに客は増えて、函館一つ手前にの五稜郭駅では、乗客が乗れずに停車時間がずいぶん掛かった。後でわかったことだが、本日函館港祭りが開催されるためであった。

ここまで【139.3Km | 1,343.2km(累計)】

16:12 函館駅着(函館本線)

53 人混みのなか、やっと下車して、次に向かうは函館山。夜景にはまだずいぶん早いが、場所取りを含めて早めに行く。一般人は麓からロープウェイであるが、私は歩いて上ることにした。ただ、山頂で夜を迎えるので、夕御飯だけは麓から買っていくことにした。コンビニを探したが運良く、COOPがあったので、飲み物といなり寿司をかってそれを持って函館山登山道を登る。距離にして1Km強でありさほどでもなかった。誰も歩いてはいないし、途中で「まむしとスズメ蜂に注意」とのかんばんがあったが、一人故にもし遭遇したらだれも築いては紅だろうなぁ、、と思いながらひたすら登った。約30分で頂上に到着した。時間は5時30分。すでに、数名の人は展望台に来ており夜のくらいマックスを待っていた。何カ所かベストポジションを探しにウロウロしたあげく最上階の展望の一つ下を確保した。日中の景色もまた格別である。函館の駅、青函連絡船のモニュメント、五稜郭タワー、函館空港などが一望できる。前述したとおり、今日は函館港祭りで、山の頂上にいても下界の喧噪が聞こえてくる。なにか山車の様な物が見える。しかし何をしているのかはよく見えない。飛行機が空港に着陸するため目の前を通り過ぎていくのを何機か目で追った。太陽が日に傾き、下界のビルがオレンジ色に染まる頃、展望台は満員状態になって来た。
いよいよ麓に電気が付き始め、車のライトが付き始め、風が冷たく感じてきたころが、最高の状態。香港の夜景、長崎の夜景とみてきたが、これが一番きれいなような。。。。他のことを忘れている。。。。ロープウェイは5~10分間隔で麓から人を運んで来る。
この人込みでは、下山する人でごった返すだろうと、8時前には早々と帰る準備を。今度は歩きではなくロープウェイを使う。まだ早いせいで待たずに乗ることが出来、5分もしないうちに麓まで運んでくれる。ああ、ラクチン・だ。
54 麓では、函館イカ音頭を行っている。一体何を行っているかと思えば、先頭のトラックに大型スピーカーを積んで、山車を作っている。その山車の上には、先導役がいて、一同数十名~100名のメンバーを従え、函館らしく「いlか音頭」を歌って踊っていた。歌と踊りはいたって単純で、「いか、いか、いか、いか、いか音頭」とまあ、大した歌詞は付いていないがそれでもその単純さから踊り手ははね回って踊っている。こう言った山車が2,30もあるだろうか色んな企業、病院、などが嗜好をこらした衣装と山車で練り歩いている。ビール片手にこれを長い間みていた。。。

21:42 函館駅(函館本線)

57 56 55 3分ほど前に入線してきた。ドン詰まりの駅なので、機関車の付け替えを行うので少し停車する。定刻通りに函館駅を出発する。
寝台車のソロB個室を予約した。相当せまいかと思ったが、案外そうでもない。人が横に三人分並んだ広さと2m位の奥行きがある個室で、さすがにジャイアント馬場はむりだろうけど一般的な日本人だったら余裕の広さだろう。ただ、上半分は隣の部屋で使っているようでベッドの上の空間が使えない。隣を見たら、入ってすぐに階段があり2階に直接上りそこが広いベッドともに空間になっている。案外2かいも良いかもしれない。
函館を出てわかったが、結構揺れますなぁ。この調子で東京までなら、熟睡はできないのだろうと思う。しかし、ズボンを脱ぎパンツ一丁でリラックスできるのでだいぶ楽だ。酒を買い込んできて夜11時過ぎまで一人で飲んでいたが、眠くなってきたので寝てしまった。

8月5日(火)

途中数回揺れで起こされたものの殆ど熟睡状態で、朝6時前の朝を目覚めた。途中仙台でも停車しているのに、まるで気づいていない。結構よかった。改めて、車内の様子を書く。まず、寝台頭上のパネルには暖房と喚起のスイッチがあり、その他に天井と足下と枕元の照明スイッチ。極めつけは音楽のチャンネル、ボリュームがあり、流れているのは通常の音楽他に「つりバカ日誌」の音だけが流れている。音だけで良いのかと思うが、以前同じ内容のビデオを見たこともあってこれが結構楽しい。また車内に天井には冷房の調節ができるつまみ(バスのクーラーと同じ様な)がある。それ以外に、当然ベッドと枕、寝間着が添えられている。ドアーには電子ロックが付いていて、防犯上も安心である。
福島に到着は6時23分。時刻表から24分遅れ。途中の徐行運転が影響しているらしい。

10:14 上野駅着(東北本線)

858 10時14分、予定時間より33分遅れで上野駅に到着した。ひとまず、これで今回の夏はおしまいになる。反省点もあるが、それ以上にリフレッシュしたことの成果が大成功である。上野駅に降りると気温はあまり高くないことがわかるが、湿度が非常に高く感じた。元の夏に戻ったことになる。食事の節制をして体に気をつけよう、そして走ろう。

ここまで【896.0Km |2,239.2km(累計)】



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