青春18きっぷの旅(第3回)

信州旅行(2007年)

写真のコーナへ

今回は小海線

あまった、18キップを使って小海線に乗って信州に行って来ました。

9月1日(土)

04:32 金町駅(千代田線)

朝早くから金町より出発する。まだ朝は空けていない。空模様は不明。頬に雨の粒が当るのを覚えるが降っているようには感じられない。 18キップの最後の検札を受け、ホームに上ると丁度のタイミングで電車が入線。幸先良さを感じる。

04:44 北千住駅(常磐線)

予想以上に、朝早くから電車を利用する人が多い。若い女性も容易に見受けられた。7割の人が行楽の結構である。それにしても少し眠い。

04:59 上野駅(京浜東北線)

こんな早朝なのに座れないほどの人が乗車している。車窓から見る景色はまだ明けきっていない為、自分の姿が映し出される。

05:20 東京駅(東海道線)

05:46発の電車に乗る予定が一本早めに乗れた。東海道線でベンチシートではなく全席進行方向に向いた席の客車は初めて乗った。御殿場線に乗り変えるつもりであったが朝早かったせいで眠くなり乗りかえが億劫になり、東京から富士まで一直線で来てしまった。

08:01 富士(身延線)

身延線の車両は奇麗でシートもフカフカで気持が良い。ただ、それ以外に特別なことはなく、何事も無く電車は進んで行く。景色にも気をそそることもなく終点の西富士宮までやって着た。

09:04 西富士宮(身延線)

01 02 乗り継ぎの電車待合わせに30分ほど時間があるので下車し駅の周りを散策する。駅前には商店街が一直線に連なっている。まだ朝早いせいか殆の店はシャッターを降ろしており9、10時頃には賑やかになるのかと思う。ただ、シャッターの空かない店もあるように見受けられ、はたしてこの商店街で商売を行っているのはいかほどなのか・・・
甲府に近づくにつれ、車窓から伺える山々の緑が深くなり、合せて今まで曇っていた鉛色の空に薄日が差すようになり、その日差が身延線と並行に流れる富士川の美しさを一層に引立て始めた。飯田線の風景と似ていることに気づく。川が与える水の豊さを受け、稲穂が実を付けて今年の豊作を期待させている。
身延駅は、山の中である。待合わせで止った電車の中から見える町並は土蔵を町並が綺麗に垣間見れ、途中下車することを考えさせられるが、1時間に1本しかないダイヤを考えるとやり過ごすしかない。 「波高島」の駅がある。どうしてこんな山の中に海を思わせる名前があるか。「はだかじま」の音も夏の海岸を思わせる。

11:31 甲府駅(中央線)

薄日の差す気持良い天気になってきた。

13:16 小淵沢(小海線)

03 お昼になったので小淵沢駅前で食事を頂く。「入船」という食堂に入ると若い女性が迎えてくれ、メニューは壁に掛っていますと説明いただいたものの迷っている私に向って、名物はとろろそばです、とそれにしなさいとばかりに勢い良く言われ、オウム返しにじゃあそれを。まあ、名物の事だけあって美味しかった。700円也と高い気もするが、名物だから。。。
04 さて、今回の目的である小海線に乗る。出発20分前にホームに行くとすでに薄黄緑色のディーゼル車両は入線しておりほとんどお客は乗っていないので、お気に入の場所を確保する。乗った車両は前後2箇所に出入口があり入口付近はベンチシート、車両中程はボックス席。ボックス席は4人(2X2)と2人(1X1)の席であり、当然一人なので2人ボックスの進行方向側をゲットした。発車時間が近づくにつれ乗客が増えて着て2両編成のワンマンカーは立ち席がでる有様。私の座っている1X1のもういっぽうの席は誰もが敬遠してしばらく空席だったが出発5分前頃になるとおばさんに占領されてしまった。
さあ、出発。 駅を出ると大きく右にカーブするが、右眼下にたわわに膨んだ穂をたれた水田が見え、黄緑色の穂と茶色の穂で描かれた「風林火山」が見えてきた。出発と同時に車内アナウンスが流れ、全国JRで最も標高の高い所を走る高原列車であることが紹介された。 目の前にいたおばさんは一つ目の駅で降りて、そのかわり少し若いおばさんが座った。この人はハイキング姿で 深い緑の中を列車は軽快に進んで行く。ときおり谷底を跨いで走る車窓からケツの穴がキュンとする事もある。 05 異国情緒を感じる清里高原を抜ける。近くに座っているおばさんの声が聞える。小海線は環境を配慮してハイブリット車両がはしっている。しかし車両数は少くたまに見掛ける程度で、この車両は違う・・そう言えば、ディーゼルと電気のハイブリッド車両は走りだすとき静かとの事を聞いたことがある。それでも、この車両でも東北のとは違い静で力強いと感じる。

15:49 小諸駅(信濃鉄道)

06 当初、小海で途中下車予定であったが、眠りコケテいてそのまま小諸駅に来てしまった。島崎東村の碑があり、小諸なる古城のほとり・・・の詞が浮ぶ。小諸からは、信濃鉄道に乗継ぎ軽井沢を目指す。信濃鉄道の車両は、外観のペイントは違うものの、まさにJR車両であり車内はなんらかわらない様相を呈している。もう少し違うイメージでいたが・・・。
07 たんぼの中を走る車両。おそらく、昔国鉄時代に乗ったことがあると思いふける・・横川の釜飯を買い電車内で食べたことだけは記憶している。いつ、なんの目的で電車に乗ったかはまったく記憶していないが。それだけ食べ物の記憶は強い。JRの事情もわかるが、むちゃな事をする。 小海線もそうであったが、信濃鉄道沿線でも花を栽培しているのを良く見掛けえる。小さな子鉢で花の苗を育てていたり、生花用の菊であったり、いろいろだが。

16:40 軽井沢駅(JRバス)

09 JRの時刻表で上記出発時刻を見つけることが出来なく、2時間程度ここで過す予定であった。しかし、軽井沢ではやや強い霧雨が降っており、気温も低く半袖のポロシャツ1枚の身としては散策どころではない。早々に次のステップに進もう。それで少し早く帰るほうが得策である。バス乗場は、駅のはずれにあり、霧雨の中20分程待ち続ける。寒い。出発5分前にバスが来てやっと雨から開放された。バスは満員の状態。横川までの間、雨はやむ兆もなく逆に霧が出て来て視界は悪くなってくる。

17:33 横川駅(信越線))

バス到着ころには雨もほとんど上っており、待ちかねたように電車も入線してきた。暮れ泥んだ空の下、快調に走る電車で黙々と読書に没頭し終点を迎える。

18:48 高崎駅(八高線)

10 夕食を吉牛ですませ、今まで買えなかったお土産を買い求め八高線にのる。夕刻の帰宅時間にぶつかり車内は程ほどの込様。ディーゼルの音が満腹の腹に響く。八高線は高崎から途中までの高麗川まではディーゼルで、高麗川から八王子は電化されており。そのため、必ず高麗川で乗換えが発生する面白い路線である。

20:20 高麗川(八高線)

11 ここで、電化路線に乗換える。走は軽やかで静に感じる。ただし単線で有る故、対向列車待ちが頻繁に行われることで速度は速くない。この頃になると外は暗黒の暗闇であるに加えて読んでいた本のクライマックスを迎えたことで電車に乗っていることを忘れていた。つまりは八高線のことはすっかり記憶に残っていない。

21:20 八王子(横浜線)

読書のクライマックスは過ぎエピローグに入っている。夜も遅くなりまばらな乗客と一緒のベンチシートに座っている。今日1日を振返ってみた。単に列車に乗るばかりでは記憶に残らないので、時間をとって訪れた街の散策を行うことを決めたが、目的地の軽井沢では予想しなかった雨に会い、予定を切上げ当初予定に対して1時間ほど早く帰宅する結果となった。しかるに、散策をする事の目的は達成されずじまいである。

21:53 橋本(相模原線)

20分程の待合わせで、旅のしめくくりをしている。朝早く起きて、出かけた分寝不足が引きずり電車に乗っている間で幾度と無く居眠をしていた。本日の万歩計は8千歩あまりと行動範囲の割には少い実績。 これで今年の夏は終った。自分勝手なことばかりして、個人的には満足の夏であった。こんな調子で来年も自分勝手なことが出来る様に元気でいよう!

21:59 上溝駅到着



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