ウオーキング履歴

第1回XtremeWalk100 Kansai

(2022年10月22日)

大会について

エクストリーム東京と同じ主催のイベント。今回は関西ということで姫路城を出発して、大阪城までの100Kmを歩くコース。制限時間は東京と同じく26時間で、夜通しで歩く過激(xtreme)なイベントとなっている。
主催者ページ

大会参加記録

前回の東京大会で、大きな失敗をしてしまった靴の選択。その結果2週間程度のリハビリ生活と右足の死んだ爪の回復に3か月ほど要した。そのこともあって今回の関西大会への参加は躊躇する場面もあったが、「迷うなら進む選択をして後悔しない」の鉄則から、 参加することにした。 今回は、靴選びを第一優先として、ランニング用の靴を調達後、数日間の慣らし歩きを通して準備を進めた。また、歩いている間に背に背負う荷物を極力シンプルにする工夫も行った。前回は雨が降っていたので雨合羽をはじめ「もしかしたら」の思いから いろんな物をバッグに詰めていて意外と重くなっていた。10月に入って、関東地区でも結構寒い日が数日あったことから、夜中に歩くとなるととても寒いことも考えると必然的に背中の荷物は増えてくることになるが、薄着の重ね着を念頭に服の選択を行った。 さらに、雨対策と暴風対策を兼ねた薄手の簡易的な雨合羽を持参することで、防寒対策の服を減らすことも考えた。これらの考えで、なんとかイメージした大会参加が実現できた。

関西ということで、あらかじめ前乗りをすることになり、前日の午後4時に姫路に到着することにした。前回は、自宅から直接参加した事、朝雨が降った事などで、時間はぎりぎりだし、雨のおかげで準備もおぼつかなく、バタバタの状態で歩き始めたことを反省して、 会場の下見を行うことにしていた。姫路城は、新幹線の車窓からもよく見ていた。車窓から見ていると案外近くに感じていたので、新幹線から折で、お城(正確には天守閣)まで行ってみようと歩き始めたがなかなかお城には近づかない。後で地図で見ると約1Kmの 距離があったことを知る。会場では翌日本番の準備が進められていて、数人のスタフの方がそれぞれ会場設営を進める姿をみることができた。会場を確認できたので今度は当日の夕食と翌日の朝食の調達を行いながらホテルに向かおうと考えた。あらかじめお店の 情報を地図で探していたが、スーパーらしき建物を発見することができずにいたが、何とかなるだろうと歩きながら物色していたが、やはり見つけることができなかった。姫路城と駅の間は約1Kmの距離がありその間町並みは碁盤の様に整理されていてきれいな街並み であるが、それを形成している建物はいずれも個人経営の商店ばかりで、ちょっと立ち寄って買いたいものを物色するには不適当な店ばかりだった。半分程度が飲食店で残りが生活品を主体とした商店だと感じる。仕方なく手ぶらでホテルに着き 再度身軽になってもう一度待ちの中を探索する。出かける前に地図で「山陽百貨店デパート」を見つけ、ここなら何とかあるかと期待する。地下に食料品売り場があるので入ってみると、いわゆるデパ地下で、お土産や高級食材を売っていて、いずれも対面販売方式で 気軽に買えない。散々うろうろしているとデパ地下の一角に「セルフ」の名の下でスーパー風のコーナがあったが、販売単価が驚くことに高い。ブルガリヨーグルトは関東で普通買うと高くても140円程度がこの店では240円。アクエリアスの500mlが160円と驚く。 逆に一般的に高いと考えがちなコンビニのほうが安かった。

大会当日、気にしていた天候はまあまあの曇り。ややひんやりと感じる気温であるが、朝早い7時前がその原因かもしれない。ウエアは、Tシャツに薄手の登山用のシャツをきる。下はプレッシャーのきいたタイツとランニングパンツ。この組み合わせで寒くもなく 暑くもない状態。ホテルから会場まで約1Kmを歩いて向かう。数名の参加者と一緒になり、恰好もほぼ同じ様子。
会場ではコロナ対策のため検温も行われ通常のマラソン大会に見られる手順で行われているようだ。スタフの大勢そろっていて分かりやすく説明が繰り返されていた。参加人数は3,000名程度かと思うが、100kmの道のりの各所で24時間スタフが配備され、5つの チェックポイントでも10人程度のスタフがお世話をしていただいているので、300名くらいの人がいらっしゃったのかなぁと想像する。
スタート時間は8:00から60名ごとのウェーブスタート、参加者の大勢が列を作ってスタートを待つ。並んだ順から2回目の8:03からにスタートになる。

歩きはじめは、まったくの順調。気温も心地よく、寒くも暑くもない。前後10人くらいが目に入る集団の中で歩いている。信号は厳密に従うので、自然と塊ができて、その中で先頭に位置づいたり最後尾に位置づいたりする。その集団に中には時として 大声で話す人がいて、とても不快感がわいてくる。その人から逃げようと集団の先頭に出るが、また信号で塊になって順番が狂ったりする。また、この大声の主が入れ替わったりする。この繰り返しがしばらく続く。歩きながら気温とともに汗をかいてきて、 登山用のシャツを脱ぐ。シャツの汗を乾かす様に手に持ってあるく

第一チェックポイントは18km地点の加古川市鶴林寺公園まで。(11時13分)
姫路城から殆ど国道2号線に沿って東方面に歩いて行く。
ここでは、アンパンと水を頂く。殆ど疲れていない、あまり休む必要もないので、少し休憩をして、また歩き始める。

第二チェックポイントは40km地点の明石市の明石公園まで。(13時45分)
国道2号線から外れて、瀬戸内海沿岸の道に出る。ここからしばらく海岸沿いを歩くことになる。TXWの江の島海岸と同じような風景。前回はこの海岸沿いコースで嫌気がさすことになるが、ここでもそうなるかと考える。江の島の時と違い瀬戸内なので 波は静かである。このあたりになると足の疲れが出てきて、踏ん張りがきかなくなる。付近を歩いている人に追い抜かれても追い返すとか並走するとかの気持ちがなくなる。一体自分は全体のどの位置にいるのかが気になってきた。 ここでは、コーンスープとおにぎり、リンゴジュース、スナック豆を頂く

第三チェックポイントは63km地点の神戸市みなとの森公園まで。(20時20分)
このあたりから、海の向こうに明石大橋が見えるようになる。それが少しづつ近づいてくるが、歩いているので、その近づき度合いはしれている。明石大橋の真下に来ると、そこは絶景の場所だった。飲食できる場所があり大勢の人が飲食しているし 夕刻に近づくと夕陽と橋のバランスがいい。こんなところでゆっくりするのもいいもんだなぁと思う。あたりが暗くなりバックにつけたバッチ型の点滅等を付け、ヘッドライトを着ける。まだ、Tシャツのままで寒くない。もしかしたらTシャツと アームウォーマだけで良かったかもしれない。寒くはない。
みなとの森公園は神戸震災記念公園と位置付けられていて、夜遅くなったがスポーツに興じる人が大勢いた。ここでは、菓子パンとソーセージをいただく。

第四チェックポイントは77km地点の芦屋市楠児童公園まで。(23時48分)
第三チェックポイント(三宮)からは、数人がまとまって出発したが、道案内のスタッフがいなく、本来右折すべきところを直進してしまい、おかしいと気づいた人がスマホで地図確認してあと戻るハプニングがあった。100Kmのコース全体で、要所要所に スタフがいて、ここを右とかこの道をまっすぐとか誘導してくれるので、スマホを持って歩いているが殆ど見ることはない。逆にスタフがいない道は疑いなく直進してしまう。それが今回の様にコースを外れてしまう結果になってしまった。 気付いたのが早くて大きなロスがなかったことは幸いだ。一人で歩いているとどうなったか分からない。第四CPまでは、殆ど一直線で2号線を東に向かうコース。
このチェックポイントは小さな公園で、トイレもなくさみしいところだった。ここではおにぎりとチョコレートをいただく。早々に歩き出す。

第五チェックポイントは90km地点の大阪市佃ふれあい公園まで。(02時28分)
日が変わる時間になると、前回は歩きながら睡魔が襲ってきてたまらなくなった記憶だが、今回は眠くならない。暗くなったが、待ちの中を歩いているので、ヘッドライトを照らす必要はなく快適に歩ける。時間をみながら歩き次のチェックポイントを 目標にする。あと4キロ程度になったところで、目標はあのマクドナルドの黄色い看板あたりだろうと思い込み、そこまで一生懸命歩くが、はたしてそのあたりにはチェックポイントはなくまだ先だった・。。。それで次の目標ポイントを定め、あの角を 曲がった地点とかってに決め、歩いてみるもそこではなかった。次の目標は川を渡ってと思っていたら、、後ろからスタフが追いかけてきて、チェックポイントを通りすぎていますよと、呼び止められた。と、落ちが付く。 ここまできて、急に雨がパラパラと降り始める。今日の天気予報で、雨が振るようなことは聞いていないが、、確かに空を見ると暗い夜空ながらどんよりしていることがわかる。しかしつかの間のことで雨は止んだ。
ここでは、おにぎりとチョコレートを頂く。

ゴールは100km地点の大阪城。(05時25分) ついに、最終目標の大阪城。淀川を渡り、最終目的地を目指すが、また急に雨が降ってきた。今度は本降りとなってごまかすことが出来ないので、背中の荷物の中から雨合羽を出す。この雨合羽は、10年以上前に参加したホノルルマラソンでいただいたもので いつか使えるだろうともっていたもので、やっとこの機会気使うことができた。ただし、安物なのでペラペラのビニールでザックを背負ったままでは前を閉じることができない代物。ただし、頭や肩は雨がしのげて、ないより遥に効果的。この雨もしばらくすると 上がった。
大阪城のゴールは、丁度しろの南側から左回りに半周するコースで、城が見えているのにそれを遠回りに歩くことで、もどかしさを強く感じる。まだ夜明け前で、お城の輪郭程度しか見ることができない。あらかじめ地図で見ていたコースであったが 地図上の尺度と実際と感覚的に違ったことと周りが暗かったことで、今どこを歩いているか分からなくなって、前を歩いている人の後を追うだけで何となく到着できた事はやや不満であったが、ゴールはできた。フィニッシャーズTシャツ、水、完走証を 頂く。
今回、靴を選択を慎重にしたことで、最後まで問題なく歩き通せる事ができた。ただ、足全体は筋肉痛が激しく、座り込む事に苦労する痛さである。シューズひもの調整がやや過激すぎたのか左足首がすれていたいことに気付く程度で大きな後悔はない。