■トピックス
昨年のリベンジとして2009年4月19日(日)第19回かすみがうらマラソンに参加した。天気は週間天気予報通り絶好の晴天なのに、心の中はどんより雨模様。悔しい!
■大会について
茨城県土浦市とかすきがうら市を走るかすみがうらマラソンは、国内でも3番目にエントリーが多い大会だそうだ。今回初めて知った。1番が東京マラソン、2番目はHNAHAマラソンとのことで、今回のエントリーは2万4千人。結構な参加人員の割には、支援体制がちょっと不足している気がする。
大会は、フル、10マイル、5マイル、車いすの種目があり大会名に「兼国際盲人マラソンかすみがうら」と命名されているように、国際視聴覚障害スポーツ協会公認大会でもある。
■顛末
メイン会場は、JR常磐線の土浦駅前から数分のところにある川口運動公園のため、自宅からは2時間30分程度の時間を要するためあらかじめ前泊で挑むに決めていた。自宅は前日の18日(土)の夕刻に出発し、本当は土浦駅前に宿泊をしたかったが当日はすでにどこも満員状態で少し離れたJR佐貫駅前のホテルに向かった。佐貫駅は土浦まで20歩弱の位置にあり電車一本で行ける。ホテルは、駅から10分くらいの場所でさほど新しいところではないが、金額的には比較的安かったので決めた。ホテルの周りはあまり栄えてないが、コンビニ(セブンイレブン)とラーメン屋(なんと、大勝軒!)があり、必要なものは揃った。ちょっと早い夕食と明日の朝食を買い込みホテルに戻り早々に寝込む。翌朝はいつになくぐっすり寝込み寝ざめは快調。
スタート時刻は10時00分だが、余裕を持って7時には出かけた。不便な常磐線はこの時間帯では3本しか走っていないため、早めに駅に行く。やってきた電車はほとんどマラソン選手ばかりでいっぱいのあり様で、することは勿論、立っていることも苦痛なくらいの込み様。会場に到着したのは8時前ではあるが、会場は既に多くの人が場所取りをしてストレッチや休んでいたりしている。私もグランドの周りの芝生の適当なところに場所を確保した。時間があるので、少し腹ごしらえとストレッチをしながら時間を過ごす。ちょうど1時間前には準備を終え、荷物はチェーンでフェンスの金網にしばりつけスタート地点に向かう。スタート地点付近で入念なストレッチを行う。これが不十分だと後で後悔するので入念に行う。
メインステージではチヤガールの応援や吹奏楽団の演奏、有森裕子さんの準備運動が行われているが見向きもせずにマイペースでストレッチを行い、スタート時間30分前ぐらいからスタート地点に並ぶ。フルマラソンの参加は1万2千人でこの人たちが、一斉にスタート地点に並ぶことになり結構な人だかりである。ほどなく、花火の轟音とともにスタートした一団が動き始めたのは数分後で、実際にスタート地点を通過したのは7分後であった。最初のうちは一団が団子状態であるので、あまりあせらず流れに沿ってゆっくり目のスタートを切った。おおよそ3Kmを過ぎると周りの人だかりも少し余裕が出てきたのと、自分自身も体が慣れてきたのとで走るペースを上げた。走りながら、常に自分の体に聞いてみた。「どうだ?走れるか?」と幾度となく自問自答してみた。体調はすこぶる良く、ペースを上げてもならだの負担はほとんで感じなかった。逆に速く走ることが気持よかったくらいだ。調子がいい時で5分/キロを切る程度のスピードで走ることができた。自分でも大丈夫なあぁと思うぐらいに調子がよかった。最初のうちは。
23キロ地点から変調は始まった。今までの調子がうそのように急に左膝を襲った。それまで何ともなかったのに左膝が痛みだし、殆ど走れなくなってしまった。痛み出したので、ペースを落として走り続けたが痛みはひかず、道路わきでストレッチを行い修復に注力した。ストレッチを行うことで、ひざは回復し、さらに走りながら両足をお尻近くまで上げることで膝が大きく動く事で膝が軽くなった。これでまた少し走ることができるようになった。それから25キロ付近まではペースを取り戻すことができたが、それ以降はまるでダメな状態である。走ったり歩いたりを繰り返しながら、「もうやめたい」と何度思ったわからないくらい、辛い時間を過ごした。昨年と同じ状態が続く。昨年は後半ほとんど歩いてしまったが、今年は休みながらであるが何とか走ることはできることだけが少しの進歩である。30Km手前で4時間のペースメーカに追い越され、いったんは並走したものの足の痛みに耐えきれず、見送ってしまった。それからも休むたびに、後ろから次々と追い抜かれ、みじめな思いは募るばかりである。このころになると給水所では必ず立ち寄り、水を飲んだりバナナを食べたりが続く。かすみがうら越しに見える土浦の街並みを遠くから眺め、あそこがゴールだから頑張ろうと、何度も自分に言い聞かせそれこと電柱一本づつを目標に足を進ませた。4時間のペースメーカから追い抜かれて大分時間が経ったころ、手元時間を見ながらなんとか4時間は無理でも、4時間30分でゴールしようとの思いが出てきた。 最終ゴールが見えた時には、両足は結構ダメージを受けており、昨年の足の痛みから覚えた走り方、両手を力強く振ることで、少々の痛みがあっても前に進めることができる、この走り方で最後のゴールを迎える。時間はちょうど4時か30分(ネット)でゴールすることができた。そのままその場へへたり込みそうになるが、さらに先へ進みチップをはずし参加Tシャツと交換する。完走証を受け取り一連の手続きをすべて終え、本の芝生の場所に帰る。へたり込み、しばらくは何もできない・・・・ 後味が悪い結果であった。このままであきらめるか来年も挑戦するか?挑戦するとした場合、反省点はなにか。。帰りながら考えた。。名案は浮かばずじまい。
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