2008かすみがうらマラソン | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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今まで参加したマラソン大会の内、2007年ホノルルマラソンを除き、マラソン大会があるときは天気に恵まれる。今日のかすみがうらも前日まで雨が降ったり昨夜も夜中に雨の音を寝床で聞いたりしていて天候が気になったが朝起きてみると雨の形跡はなくなっていた。晴天ではなく曇空だが走るうえでは支障はない事に闘志が涌く。ただし、数日前から続いている風はやんでいない事が少し気掛り。 5時58分の電車に乗り土浦まで向う。電車の中はあまり人はいないが、いかにもランナーの格好して乗車している数人が乗車している。乗っているうちに眠くなってきた。。。。 土浦駅は時間が早いせいか混雑していない、と言うかガラガラの状態。混むかと思い早めに出かけたのがあまり意味がなかった。会場は駅から目と鼻の先で、準備中のブースもあったりして、拍子抜け。陸上トラックのあるところがメイン会場で、野球場が着替をしたりアップしたりする所。野球場の外野席は芝生が敷詰めてあったりで、時間待をするには持ってこい。ここで1時間ばかり体を休めて時間を待つ。 会場には本日の為に荷物預りのコインロッカーが1000はあるだろうか多く備付けてあり便利そうだが、大きさの制約はあるし私は使わない。 空は相変らずの曇空のままで風が時折強く吹いている天候。早めに着いたので体を暖めたいが、そうするには荷物が気掛りである。少し気温が寒いので本番の格好で走るにはちょっと寒そうだし、現在の格好のままでは、荷物が心配になる。こんな時はグループで参加するのが都合良いと思う。結局スタート1時間前まで芝生で時間つぶしして、本番の格好に着替え荷物を預けアップを始める。念の為にアームウォームは付けていたのが良かった。 場内アナウンスで、ペースメーカの知らせがあった。4時間と5時間が用意されていてそれぞれ風船を付けて走るとの事、今回は何とか4時間を切るタイムを目指しており都合が良い。今回の参加は2万人との事、後で見たらフルは約1万人その他5Km10マイルなんだろう。しかし、スタート前に集った参加者は多く感じるが、例によって自己申告のタイムの速い順にスターとの列に並ぶ。今回5時間以内の列に並ぶ。 スタートは前の方で合図があったのだろうが並んでいる所には聞えて来ないが、有っただろう合図にあわせて、花火が上ったのでその瞬間が分る。その後しばらくは微動打もしない列は5分後にスタートゲートをくぐっていた。後の方に並んだので仕方はないが、ゆっくり走る人が邪魔に感じる。人と人の間を左に右に通り抜け前に前に出た。また、横に並んでしゃべりながら走る人腹立たしくも感じ前に前に出て行く。前に行きたいが行く手をさえぎる人が邪魔だ。自分のペースを保てない。 走り始めて数十人は抜いたと思う。今回は何としても4時間を切りたいとの思いが強く、5Kmを28分の目安で走った。走りだしてすぐになだらかな昇り坂があるがほとんど気にならず一気に駆け上がった。結果的に走り始めの5Kmは集団にペースをみだされて少し遅いタイムになったがその後は28分のペースで走り続けていた。何も心配はなく快調であった。前回の荒川で給水に失敗したので今回は十分な給水に心掛け2。5Km毎の給水所では必ず水かスポーツドリンクを手にしていた。そうしてまで4時間を切りたかった。 ところが、20Kmに近づくところで、両膝に痛みを感じて来た。前回の荒川と同じパターンに心が騒ぐ。しかも前回よりも速いタイミングで「何故?」と理解できない。前回の膝の痛みは給水タイミングが悪いからと想定していた為、今回十分の給水を行って来た。おかげでスターと5Km地点でもトイレに駆込むありさまだった。なのにこの痛みはなぜ?つまりは、前回の膝の痛みの原因は解明できていないことになる。コースから言うと20Kmは丁度かすみがうらの湖畔に出る地点でそこまではどちらかというと丘の上を走るコースが湖畔に向けて下り折返す様になるポイントである。 前回と同じ結果は何としても防がなくてはと気持があせり、走り方を自問自答し膝への衝撃が直接響いているかと「かかと」からゆっくり降ろそうとフォームを変えてみたが、時間と共に痛みは増すばかり。スピードが速いせいかとペースを落したりもしたが、落してみると暫くは痛みが遠のいた。思い直してペースを上げると痛みだす。4時間を切ることを目標に置いていたためペースを何とか維持したかったが、25Km付近からはペースを落していても膝の痛みが続くようになった。一定のペースを維持できないと判断して4時間は無理だとあきらめざるを得ないと判断し、4時間は無理としても完走することに目標を切替えた。少くても4時間30分(前回=自己ベスト)は維持したい、いや維持できるはずだ。痛みの限界であるペースまで速度を落し走り続ける事に注力した。それも束の間、程なくして走ることが出来ない痛みになっていた。走を止めては後に続かないと考えれば考えるほど膝の痛みが増して来るようになり30Kmを前に歩き始めた。2.5Km毎にある給水場では水をしっかりのみ続けても当然ではあるが痛は納まらない。何度か立止まってはストレッチを行うが用をなさない。 まだ歩いている分は痛は無く歩き続けられるので足は止めない。その間、後から何十人何百人と追越されて行く事がみじめでしかたない。体力や気力はまだ十分有る。それなのに、今まで追越して来た人に追越され後姿の小さくなっていくのを歯を食いしばり見ることしか出来ない。前々から時折ポツポツと頬を打つ雨が気になっていたが、この期に及んで本降となって来た。走ることが出来ないので体も冷えておりその上で雨が体を冷す。この上もない情けない姿だ。 7.5Km毎に給水場では水、スポーツドリンク、バナナ、お菓子、梅干、飴などが用意されていて、走る人をバックアップしてくれる。ホノルル以上のケアだ。スポーツドリンクはアミノバリューであり初回のホノルル時の練習や本番で良く飲んだアミノバリューと同じで慣れ親しんでいる。それを配ってくれる人は地域のボランティアのおばさん連中であり、「アミノサプリ」です、と良いながら配っている人がいたのには薄ら笑をした。まあ、どっちでも良いけど。。。 35Km付近迄歩いて来たとき、後からの集団に追越される。その集団の中に風船を付けたランナーを見付けた。5時間のペースメーカである。せめて4時間30分にはゴールに着きたかったが、それが目の前で通り過ぎて行った。どうしようもなく惨めに感じた。このままで終ってたまるか。あと8Km位のポイントまで歩いた所から歯を食いしばり、両手を強く降って走り始める。痛は変らないが、いくら歩いても目標までの距離は変らない。大会の最終リミットである6時間までにはゴールしなければ気が済まない。傍から見ると苦痛に歪む顔に見えるのだろうが、最後の踏張りだ。走っていると膝の間接が抜けるような痛さに見舞われ、何度か立止まり歩いてしまう。心を改め再び走り始める。また痛が襲って来る。。これを何度繰替えしただろうか。10Km足らずが本当に遠くに感じた。ゴールの土浦駅付近が肉眼で見える。もうすぐなのに距離はちちとして縮まらない。 やっとの事で「あと3Km」の看板を見付ける。ここまで39Kmちょっと、よくきたものだ。ここから、出来るだけ走って行こう。せめてゴールは走り抜けようと最後のイメージを頭に描き走り続ける。普通のペースなら15分あまりの距離ではあるが、30分以上はかかたのか、自分では1時間以上も掛ったかのように感じる。あと1Kmのポイントでかすみがうらマラソンと同時に開催されているウォーキング大会がありその集団が歩道から応援してくれる。集団で注目され応援されるので、足がいたいから一休みも出来ないので結局ゴールまで走通した。やっとのゴールである。今回の走が今まででもっともつらかった。そしてもっとも時間が掛った。ゴールを走って通り過ぎた。時計を止め、時間を見ると5時間11分。痛さの勲章だ。自分でそうつぶやいた。その時傍のステージでは、本日の表彰が行われていた。優勝者は2時間30分。 完走Tシャツを受取りスポーツドリンクを頂き、バナナをいただく。これで終った。芝生に戻りゆっくり足を休め、持参したおにぎりを頬張る。来年はきっと。。。 |