Sao Paulo (サン・パウロ) 

01/07/15

パウリスタの町並み

地下鉄があります

いろいろなこと

ブラジル移民史料館に行って来ました

セ(se)<ダウンタウン>

ブラジルで最大の近代都市であるサン・パウロは、人口1,500百万人で、ビジネスの中心であります。中でも上記の写真は「パウリスタ通り(Paulista Av.)」と言ってビジネス街の中心地で多くの銀行が建ち並ぶ街並みです。でも、土曜、日曜に訪れても、多くの店が休みなのでおもしろくありませんでした。でも、よ~く探すとおもしろいところもたくさんありました!!

走るは、「フォルクスワーゲン」「フィアット」「オペル」「ベンツ」「フォード」 とヨーロッパ系の車が大変多く目に入ります。バスはだいたいベンツ、トラックはヴォルヴォかワーゲン、タクシーはワーゲンが比較的多いです。日本の車を見つけるのが難しいくらいです。パトカーはシボレーでした。ここではオペルの車がシボレーとして売られていました。

人間は、知らず知らずのうちに太陽の位置から方位を認識しているのです。手に持った地図と通りの名前から、「ああ、こっちがホテルで、こっちがあっちで・・・」と認識していたのですが、その方向に行くと逆の方向にある建物が有るのです。最初は、こっちが北だからと考え、地図の向きを決めていたのです。それで今更、っえ、なんでこっちが北と思ったのかなあ??とよく考えたら、太陽の位置の方を南と思いこんでいたのでした。そうです。南半球にいるので、太陽は北側に見えるのです。

 

パウリスタの町並み

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町中でよく見かけるお店です。一般的な呼び名があるのでしょうが、よくわかりません。キオスクと同じですが、駅では有りません。

このお店が場所によっては100メートルおきくらいにはあるでしょうか、とても目に付きました。

売っているものは、本や新聞がほとんどでした。

売っている物はご覧の通り雑誌が中心で、そのほかに絵はがき、お菓子類、飲み物があります。駅のキオスクに近い内容ですが雑誌がとにかく多い。店によっては半分以上が「エロ本」でした。「エロビデオ」もたくさん並べている店もあります。

当地では18禁の指定で、モザイクなしの物が置いてあるとの事です。

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町並みの写真をいくつか貼りました。

これがサンパウロだ!ってのがありませんので、全体の雰囲気から感じ取ってください。

治安が悪いと聞いてましたが、一通り街中を歩いてみましたが、そんなことは感じませんでした。

隅から隅まで、道は舗装され、必ずと言っていいほど歩道がありました。また、清掃も行き届いており、どこかの国のようにゴミが散乱しているような事はありません。

あるデパートに行きました。そこでは、若いねーちゃんやにーちゃんが堂々と「チュー」をしており、とてもほほえましい光景がいくつも伺えます。

ここで、目に付いたのは、若いねーちゃんの服装です。多くの人はジーンズを履いています。それが、おへその下10~15センチくらいしかありません。それに、ほとんどTシャツの短いのを着てますから、当然おへそ丸出しです。確かにスタイルの良い人の場合は目を見張るのですが、デブの人もそうですから、「オイオイ」ですね。そう言えば妊婦の人もそうでした。デベソを出しているのですから、いい加減にしてほしいです。

歩いていて気づきましたが、歩行者はほとんど信号無視です。歩行者信号はありますがあまり意味がありません。車がこなければ「渡って良い」合図のようです。さすがに車はちゃんと信号を守っています。いやいや、守っていない人もいますね~。青信号になったので歩道を渡ろうと思ったら、突っ込んでくる車がいました。 ・・まあ、比較的守ってますよ。でもリオはむちゃくちゃです。

道路は、非常によく整備されており、3車線、4車線はざらでした。ちょっとした細い道なら必ず一方通行になっておりますが、時間によっては結構な渋滞になります。

喫煙率は高く、至る所でたばこを吸っています。デパートのロビーにも灰皿がおいてあります。

一番下の写真は、歩道の写真ですが、よ~く、見てください。白い石と黒い石を並べてありますのが、わかりますか?、あまりきれいでもないのに、時間をかけて職人さん(みたいな人)がひとつひとつ並べては、トンカチでたたき補修しているところを見かけました。こんなにしなくても、ザーと舗装するか、タイルを並べた方が手間は掛からないしきれいと思いますが、パウリスタ通りのほとんどの歩道がこんなのでした。

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ここには、地下鉄があります。1.4R$(約80円)で乗り放題の料金です。

切符は窓口で買うのですが、1回(1.4R$)、2回(2.4R$)、10回(11.5R$)と複数回使える切符もあります。回数券ですね。切符は、駅にはいるときの自動改札で回収されるので、日本みたいに、途中で切符を無くしてってことは心配ありません。そうです。降りるときはノーチェックで降りることが出来ます。(都会のワンマンバスと同じです)回数券の場合は自動改札で、残り回数が表示され、切符はでてきます。安いです。

路線は全部で3つあります。主要な乗換駅では、降りるホームと乗るホームが別に造られて混雑緩和の措置が施されています。どこのも大きくて、これで採算とれるのか心配です。

電車の事を調べました。車両は日本のと大きな違いは無く、細かな点での相違点を列挙しましょう。ドアの合わせ部分が柔らかいゴムで出来ているので指を挟んでも痛くないし簡単にはずせます。運転は荒っぽく、発車時にお手近の手すりに捕まっていないと危険です。エアコンは利いていませんから車内は暑い。車両の両側には通路はなく車両間の行き来は出来ません。ほとんど、アナウンスは聞こえません。電車の幅は、日本のに比べて広い幅です。線路も広いのを使っています。電車の時刻表は有りませんでしたが、だいたい2~3分おきには電車が来ます。

交通手段は、この地下鉄以外にバスTAXIがあります。バスは行き先がよくわからないので乗ってませんが、バスの中に車掌が大きな椅子にデンと座っており、料金の徴収をしているようです。ガイドブックによると乗り降りも難しいとのことです。ポル語がわからない私は、まず乗れません。

TAXIは、メータ制で安心です。TAXIの運ちゃんの中には日本語が分かる人もいます。あまり悪口を言わない方がいいです。

私は、「このタクシー大丈夫ですか?ぼったくられませんか?」と同乗した人と話をしてましたら、降りるときに、「ハイ、つきましたよ。ありがとう」と言われ、びっくりしました。

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こんな公園もあります。ここは、IBIRAPUERAといって、サンパウロで最も大きい公園です。水着姿で肌を焼く人、抱擁するアベック、ジョギングするマッチョ、アイスクリームを売る老人、サングラスを売るにーちゃん、自転車に乗るねーちゃん。私はここでサングラスを買いました。300円です。おもちゃじゃありません。

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日曜日にはあちこちで、市が並ぶにを見かけました。主に食料品が中心で、野菜、果物、魚、肉などが道路をすべて使い色とりどりの品物を並べています。ホテルの近くでは約1Kmの場所を使っていました。

ところで、ここブラジルでは、日曜日になるとほとんどのお店が休みになります。これを知らない私は、ビールや水をかい出しに出かけたのですが、どこも休みでお預けになりました。でも、24Hスーパーを見つけました!

そのほかの事

街には、マクドナルドが多く目にします。日本によくあるそれでなく、古い高級ホテルを思わせるモダンなものから、一坪くらいの広さに、アイスクリームだけ扱っている店といろいろ有ります。

食事に行きます。よく行くのは、デパートの最上階にある屋台風(もうチョットかっこいい場所ですが)に行きます。高級レストランに行っても良いのですが、メニューを見せられれてもさっぱりわからないので、屋台風で、実際の物が見える方が自分の好みを食べられます。米はパサパサ系ですが、なぜかナイフとフォークしか有りません。どうやって食えっちゅうんじゃ。食事の片づけは、基本的には専任の人がいるのですが、みんな率先して片づけていました。ここら辺りは、フィリピンと違いますね。フィリピンでは食べた人は絶対に片づけません。

ビールの事は「ショッピ」とい言います。最初に覚えたポル語です。これを知らないとコーラを飲みながらの食事になります。

会社への通勤は、タクシーです。およそ30Kmの道のりを30分でぶっ飛ばしです。高速道路?も何本も整備されていますので、行きの道路と帰りの道路が違うことを3週間経って初めて知りました。時速90Kmの高速道路なのに、測道を人が歩いていたり、自転車に乗っていたりで、大変危ないですが、違法じゃあないみたいです。

車が、多いこともそうですが、お巡りさんも非常に多く見かけます。朝は従来対応か、馬に乗ったお巡りさんもいますが、いつ見ても呑気に無駄話をしています。

 地下鉄に乗って、街の中をブラブラしました。治安があまりよろしくなので、バチバチ写真は撮れていません。この写真は地下鉄のホームからとったひとこまです。人が集まるところには、商売を行う人もあつまります。こんな小さなワゴンに食事とか、ちょっとした物とかを安い値段で売ってます。私にとっては、近寄れない感じですが、ここに住んでいる人にはコンビニなんでしょうか。毎日通う道で、よく渋滞が起こる場所でも、ものを売る人がいます。どんなところにもビジネスチャンスがあるもんです。

 私は、ここにくるまで知らなかったのですが、ブラジルにはラジオ体操が有名なんです。この写真は日本人街の入り口にある石碑で、次のような事が書いてありました。
 「ラジオ体操は1928年11月日本で国民の健康の為にはじめられた。ブラジルでは1978年にリベルターデ広場で行ったのが始まりで1985年にはサンパウロラジオ体操協会が設立され。。。。」と1988年に当時の郵政大臣からこの記念碑をが送られたとのことです。

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はじめて、ブルガリア料理を食べました。食べている途中でチョット汚いですが、とても美味しい料理でした。「キベ・クルー」というのが、生牛肉のミンチに、麦、豆の砕いたのが混ぜてあり、レモンを搾り、ペッパーの葉っぱを添えて食べます。左に写っているのが「ポン・シリオ」で、インドのナンの様ですが、何でも一緒にして食べるのですが、さっぱりして美味しい。手前に皿に載っているのは、キベを上げたもので、メンチカツの様なものです。どれも作るのが簡単らしく、当地では好まれているそうです。お店の名前はJABERで、地球の歩き方には載っていない、穴場です。

ブラジル移民史料館

nihon1.jpg (21707 バイト) 原点に帰る為にブラジル日本移民史料館を訪れました。ここは、東洋人街にありますが、入り口はご覧の通りで少しわかりづらくなっていました。ここにお住まいの西川さんに連れて行っていただきましたので、わかりましたが、普通じゃあ見逃してしまいますね。
 1952年から日本人のブラジルへの移民が始まり、1973年までの間に5万5千人もの人が移民しました。そのころは、ほとんどが船での移民の旅になります。太平洋を越え、パナマ運河を経由して45日、もしくはインド洋を通り、喜望峰を越えて60日の日数が掛かったと言われています。資料館には、そのときの船の写真が多く掲載されてました。「笠戸丸」「ブラジル丸」などの精巧な模型も展示されています。

 そもそも、この移民のきっかけを聞くと、非常につらい話があります。1500年、ポルトガル人のペドロ・アルヴァレス・カブラールがブラジルに漂着したときから現在のブラジルが始まる。ここには、パウロ・ブラジルと呼ばれる染料の原木、砂糖栽培が行われており、その労働力としてアフリカから多くの奴隷が連れられてきたと言われる。1888年には奴隷制度が廃止されることで、産業の労働力が不足してきた為、それに変わり各国から移民者を行け入れる事が始まった。当時の日本では、広大な土地があり、豊富な作物が採れるなどと言って、国民の移民を推奨した。国民は、夢を求めて多くの人が、この地にきた。しかし、実際は広い土地はあるものの、荒れ果てた、木々の立ち並ぶ、農業をするには適さない所ばかりだった。それでも、勤勉な日本人は、木を刈り、土地を耕し、長い年月をかけて農場を作った。しかし、挫折する人も多く、その日暮らしの生活を送った人もいると言われている。

 これらの話を前提に、史料館を見渡せば、日本とはまるっきり裏側の国に来て、明日の食事もままならないが、一生懸命生きていこうとする生活の後が、伺える。隙間だらけの壁に堅い床、それにゴザを敷いての生活。想像を絶する生活だったのでしょう。戦時中には、ブラジルがアメリカ側になったことで、移民した日本人は肩身の狭い暗い時代を送ったとも聞いています。

 ここには、日本で食べる食料(特に野菜)はほとんどすべて手に入ります。にんじん、ゴボウ、スイカ、タマネギ、白菜、日本のと同じ形、味です。これも先に移民して来た人たちの努力なんでしょうね。ありがたく思います。

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セ こんな所も有るんです。

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まるで、ヨーロッパを思わせる建物の中で、愉快に話し合う人たち。ここもブラジルです。ここはセ(Se)と呼ばれるところで、昔の街の中心街でした。よく、旅行雑誌には、名所のように書かれた記事が多いのですが、今ではここに住んでいる人も避けるほど浮浪者、ひったくりなどが横行する危険な場所になってしまっています。先日、ここのに住んでいる西川さんに連れて行っていただきました。ここには、盗難品が売られていたり、ほとんどすぐ使えなくなる乾電池、不正コピーしたCD、CD-ROM、偽物の服、カバンなどなど、その筋のマニアでしたらとてもおもしろい所でもあります。

 ここでの注意:カバンは持たない。財布は身に付けないようにする(お尻のポケットには入れない)。常に周りに気を遣いひったくりに注意する。カメラは絶対に見せない(持ち歩かない)、です。だからあまり写真は撮れませんでした。

もし、あなたもここに行くなら、相当注意したほうが良いですよ。