武田の里ウォーク3(上諏訪~韮崎)
 今回で3回目の挑戦となります。第8回武田の里ウォークが4月12日~13日に開催され、12時間10分で完歩しました。一緒に歩いていただいた方のご協力に感謝します
 今年も天候には恵まれ、また気温も快適であり昨年以上に満足の結果となりました。今年は、本番前に桃の花見をしたこともあり充実度は星3つでした。(★★★


4月11日(金)

前日から記録を書き始める。

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 新年度を迎えた4月は人事異動もありで、宴会続きの1週間が続いている。やっと迎えた週末は、予定もなくゆっくり休めそうだ。4月11日は昨日から続いている雨がまだ残り気分良く目が覚めない。今回の参加で3回目になる「武田の里ウルトラウォーク」は実は元々参加の予定ではなかった。次週の4月20日は「かすみがうらマラソン」に参加予定であり、前回の荒川市民マラソンで給水タイミングを誤り不本意な記録に我慢できない思いをはらす為、その体調づくりに終末をあてたかった。しかし、その無念さを味う2ヵ月まえ「武田~」に誘われて、「かすみがうら~」の事があり1度は断ったが、弱気な性分から断りきれずしぶしぶ参加した格好だ。「武田の~」は夜中の10時から歩き始めるナイトウォークだから、金曜日はゆっくり寝て明日の本番も朝寝と決めていた。しかし、明日(つまり土曜日)の昼から花見をしないかとの誘いがありこれも断りきれず、なくなく今日は一日早く自宅に帰らせざるをえなくなった。
 昨夜の飲み会で風呂に入ることなく床に付いた為、風呂に入ることと帰宅を考えると今日しかない洗濯のタイミングを早朝に宛てることになった。また、昨夜の飲み会のおかげで早朝のメールチェックは大量であろうと想像するとのんびり社長出勤もままならない。気合一発、サラリーマンモード!デイバックを背負い出勤。忙しい1日をこなす。  まだ話したらないと思える上司の口を押え、いつもより少し早めに仕事を切上げる。会社から駅に向う道で、携帯電話から明日の特急電車の指定席を申込む。ちょいちょいで席を確保し、駅についいて発券と便利なこと。ついでに前に申込んでいた帰省の切符も発券する。7万円近い出費でちょっとブルー。帰宅電車の中、柏付近で、いつもながらの光景であるが、おねーちゃんの化粧姿を見付ける。綺麗系の女性だったが最初に見付けた時は普通の顔の女性と思えていたが、表参道に着いた時にはすっかりバケが完成していて、ギンギンの目鼻立ちになっている。なんと恐ろしい。週末は勝負なんだろうな。

 

4月12日(土)

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 さて、持物の整理から始めよう。夜、長野から山梨の二つのキーワードから耐寒服装と照明器具は必須である。それにエネルギー補給の食料。レインコートは雨と寒さを考えると必須の持物と考える。翌日の入浴の為の着替えとタオル。そしてカメラは夜を考慮してISO6400の機能を備えた先日使ったばかりのデジカメ。靴は、1回目からはいているリーボックのウォーキングシューズ。実は、この靴使い過ぎて靴底のエアーが抜けてシュッシュッと派手な音がするのが気になる。靴擦を心配して靴下は2足を重ねて履く。5本指のとスポーツ用の。帽子は昨年頂いた毛糸の帽子。手袋もいりますね。わーイッパイの持物でデイバックはパンパン、出発前から肩が懲りそう。
 八王子から「特急かいじ」に乗り花見の山梨市へ。高尾あたりを過ぎると山々が見えて来るが先月まで毎週のように通っていた景色と違い全体的に薄き緑色に染められているし所々で白やピンクの花を付けた木が浮出るように伺える。晴天とは言えないがそれでも時折陽がさす天候で昼寝にはもってこい。
05  花見と言うと我々は桜を想像するが、山梨では「もも」の花である。桃の花は、桜のそれより赤み掛っているいわゆる「ももいろ」であり、桜に比べとってもあざやかな色である。秋には甘い実を付けるため、花は受粉が終ると摘み取られとのこと。今日見ている花も数日で無くなってしまう見納時に出会う、奇麗だ。明日のゴールである韮崎にも「桃源郷」という桃の丘があるがそれとは比べられない壮観さである。花見の席は葡萄狩りの席と同じ所の使っている場所に向う。周りは桃の花が咲乱れておりその中でお酒を頂く。元々、酒を飲んでその勢で昼寝をするとの勢でいたが、昼寝をする暇もなく飲み続けてしまう。これが続く。。。。大丈夫かとても不安。花見を終え、石和温泉駅まで車で送ってもらい鈍行に乗込む。  今年はゼッケンが既に自宅へ郵送されているので、受付会場では参加の確認と参加賞の引換えを行っているのみ。受付は特に煩雑事もないので比較的すいている半面、募集定員500名枠であったところを500名を越えての参加者しているため集合場所である諏訪市武道館は既に多くの参加者でごった返していた。ここの特徴は、土足禁止の立入緩和の為各自に渡される、ビニール製に靴底カバーだろう。このカバーは、用済の時回収廃棄するのだが持ち帰りも出来る。ウォークで雨が降ったときの雨除けにつかえる・・といたって当り前の使い方ではあるが、1回目の参加でしっかり活用した経験から持ち帰りしている。
04  さて、夜遅く集合した大勢はここで何をするかと言えば、武田の里ウォークの出立式である。このイベントは山梨側韮崎市が主催で長野側那須市が後援の格好で、まずが韮崎市側の挨拶からはじまり那須市側の挨拶と事務局からの連絡事項で締めくくられ1時間弱の式次第がこなされる。ありきたりの筋道であるが、ここでは参加者が偉容にハイテンションであり、主賓来賓が挨拶に立てば、一斉に大きな声で挨拶のお返しが行われる。おそらくは一部の元気なお年寄りが、命の証を照明するために喉の奥に隠し持った音のありったけを出し、それに刺激されて場内全員のマインドが上ってしままうと仮説を立てている。この出立式は小一時間執行なわれる。
 この後10時からは、全員が近くの高島城の中庭に集合する。ナイトウォークに備えて準備体操が行なわれる。暗い城の中庭で500人もの人がハイテンションの状態で体操していること自体、なにも知らない人が見れば異様に感じるだろう。昨年まで体操の指導は女性のエアロビインストラクターが行っていたが今年は男性の人であまり気合が入らない。
 定刻、午後10時から集団が動き出す。歩くのは通常の道路わきの細い歩道であり結果的に遅い人にあわせたスピードになる。動き始めの列を作るところが混雑の極であるが、動き始めてほどなくすると落ついた動きとなる。
 集団はあまり速く歩かない(走らない)ようにと、通過時間制約が2ヵ所設けられおり1ヵ所目が出発後8Km程の茅野文化センタとなる。ここでは0:00再スターとなりそれ以前の動きは制約される。我々がこのポイントに到着したのが11:45なので、15分間休憩となる。ここで、参加者は思い思いに軽食を採ったりトイレに行ったりと時間を過していた。まだ2時間足らずであり、あまり疲れた様子でもない。0時5分前になると気の速い人は出発のカウントダウンよろしく、列を作って再スタートポイントに集っている。

 

4月13日(日)

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 音もなく再スタート時刻が過ぎ一段が動き始めた。次のポイントである富士見公園の休憩ポイント20Km地点まで一気に歩くことになる。ここからが本当に深夜のウォークとなり世間では寝静まる時間に突入だ。家々でも明りが消え、天気も悪いせいか月明りもない真暗な道を歩くことだけの目的で集団を作って動いていく。ここで、一緒に歩いている人を紹介する。毎年参加者が増え、初回の2人から、翌年5人、今回は7人と大勢になった。それぞれは、本書の作者、古くからの友人で仕事での付合いも多いMさんとその息子、その部下のIさんとWさん、Mさんのお取引先のTさんAさん。それぞれが同じペースで歩いて来たが、一人だけAさんだけがみんなから遅れて来るようになり茅野文化センタでは10分位遅れて到着した。
 もともと、来週のマラソン練習をする予定だったのを断念して参加しており、ここからの10Kmはその練習に当てるべく、エキササイズウォークとして挑んだ。真直ぐ前に目線を置いて両手を強く振りスピードを上げた歩きを行う。富士見公園に向けては約12kmの距離となり3時間程度の見込であるが眠くて寒い時刻であが、結構な体力を使うことになり眠くは感じないばかりか、少し寒くても良いように厚着をしていたことから汗を書いてしまう程になってしまい、着ている服のジッパーを下ろしたり、手袋や帽子を脱いだりしながら温度調節に苦労した。ただ、いったん止まると汗が冷えて寒くなる。次回挑戦することがあれば服装が課題と記憶しておく。私の歩みと歩調を合わすようにWさんが追従、時には先行した歩みで競っていた。汗を流すには一緒の方が楽しいし、競い合うことで励にもなる。富士見公園までの途中までの存在は認識していたが、その後の消息は気にしなかった。
 富士見公園に着いたのは2時10分頃。12キロの道のりであり時速6キロのスピードになる。ここで、トイレ休憩をとる。さらに軽い食べ物と飲水で体力を回復させる。しかし、そうしている間にも一緒に歩いていたはずのWさんが来ない。おそらくここに来ることには間違ないし、ライトの元で出来るだけ見えるような位置でWさんを待つこと10分。やっと現れたが、口数が少く疲れた様子。結構足に疲れが出ているようで両足がパンパンとの事である。一休して再度歩き始める。
 次の目標は、蔦木道の駅までで約10Km(累計30Km)となる地点である。出発時刻は2時30分であり机上計算では4時30分と想定する。Wさんの足の痛みは歩く毎に増している様で、今までよりゆっくりペースで歩き始め、世間話をしていながらであったがそのうち立止まる回数が増えて来て道の駅間近では、足を上げることも困難な状況に陥った。
02  駅の道では例年、冷たいパックのコーヒー牛乳が頂ける。本当はあったかいのだろが我々の到着するころは冷たくなっている。ところが、今年は缶コーヒーではあるが、温いままの温度で頂くことが出来た。またゆっくり休憩できるようにテントが設けられておりストーブも備えられていた。
 ここに到着したのは4時30分頃であたりは薄明るくなりつつある時である。既に多くの人が到着していて休憩用のテントで暖を採っている。しかし、予想していたよりも寒くは感じない。その後一緒に参加した他の人達が到着し合流出来た後、Wさんの様子を考えてリタイヤを提案すると二つ返事で受入れ、事務局に申出てみると事務的に、ゼッケン番号と名前を聞かれてあっけなく処置してくれた。またさらに、ペースが合わないメンバー2人が、別に行きたいとの申出もあり、ここからは、4人のメンバーで再出発となる。
 次の目的は最終ゴール地点の50キロで残り10キロとなる。既に明るくなったことから暖くもなりコンディションは良い。桜の花の満開を見ながら1歩ずつ前に進む。ここまで来たら特に話すこともネタがなくただひたすらに歩いて行く。35Km地点で朝6:00頃に毎回行くコンビニがありここで朝ご飯を頂く。カップラーメンとおにぎり。疲れているので、暖い食べ物は美味しい。30分程休み再出発。ゴールまであと15キロとなり時計とにらめっこして10時に着くかと想定する。もくもくと歩き続ける。もくもくともくもくと。
03  44Km地点で最後のコンビニで一休みする。このコンビニも毎回おとづれていてトイレ休憩も兼ねている。ここまで来るとあと1時間位で到着時間が想定できるようになる。時刻で9時を回っているので10時に到着は無理とは思うがひとまず10時に挑戦してみよう。最後のスパートを掛ける。釜無川を渡る直前から一人ダッシュをかけそのまま桃源郷の坂道も歩き通しゴールまで一気に登って行った。ゴール時間は10時10分と目標を少し回ったが、納得できる成果となった。つかれた! ゴールで踏破記念としてワインと同時に開催されている新府桃の花見会の食事券1枚をいただける。私は山菜うどんと引き換え、別におにぎり3個200円を買い求め昼ごはんとして頂く。また、今年からは記念写真のサービスが新たに加わり同時に参加したうちの4人で撮影をした。
 このイベントには最後温泉に入れるおまけが付いている。ここで徹夜で歩き続けた疲れと汚れを落して帰ることが出来る。帰りの時間もあるのでそうそうゆっくりは出来ないがお湯につかることで緊張がゆるみリラックス出来ることは非常に良い。
 こうして、帰宅の路に付いた。また、来年も参加するか?もう少し時間が経たないと分らないが参加しているんじゃないかなぁ・・・・・