武田の里ウォーク2(上諏訪~韮崎)
昨年に続き2回目の挑戦です。第7回武田の里ウォークが4月14日~15日に開催され、12時間30分で完歩いたしました。陰ながら応援いただいた人(はいないと思いますが。。)ありがとうございました。
今年は、昨年と比較にならない程天候に恵まれ、満天の星空や満開の桃の花を見ることが出来ました。


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街路樹の桜の木が淡いピンクの花びらの代わりに黄緑色の若葉を付け始める4月中旬の休日の午後、私は松本行きのスーパあずさの車窓から、満開の桜のショーを楽しんでいた。
訪れた上諏訪は諏訪湖の湖畔の静かな待ちで、その日は何故か風が強く普段は穏やかな水面もその日ばかりは騒がしく波立ち茶色の湖面と化していた。風が強いせいか、空の色は都会のそれと大きく違い透き通る青い色でどこまでも続く空間を私に見せびらかしていた。
丁度桜の花が今日は満開になったのだろう、人々が手にビールを持ち赤ら顔で歌い踊る姿を多く目にしたのは、あたかも私の訪問を喜んでいてくれた様な錯覚を覚え、年老いた心を久しぶりにワクワクさせてくれた。




はじめて近くで見た・・諏訪湖。空の抜けるような青さに対して、よどんだ水面はちょっと残念ではあるが。。
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武田のウォークは、今回の参加者として夜中に出発するウルトラウォークで全410名の内男性291名と圧倒的に男性が多い中、女性もしっかり119名の参加がいらっしゃる盛況ぶり。そしてわずか24名のリタイヤしかでなかったことに驚かさせられる。そのほかに朝から出発するハーフウォーも250名の参加者が加わる。出発式は例年のごとく諏訪市市役所の武道館で開会式が開催され、出発地点の諏訪市長とゴール地点の韮崎市長の挨拶で始まる。
夜の9時をまわった時点でこれからの壮絶な旅を前に、皆穏やかな姿勢で出発の瞬間を待っている。

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夜10時の出発で有るため、周り一面は月も出ていない暗闇。各自頭にはヘッドライトを銘々に付け夜道を照らしながら歩くことになる。また、歩く道すがら交通量も多いことから反射板のついたゼッケンと襷で自分の存在をアピールすることを忘れない格好である。道々、簡易トイレはあるものの、その数は十分でなく24時間コンビニのお世話になること数回。どこのコンビニも長蛇の列が出来たことは言うに及ばない。各自1~2時間毎に休憩は取るものの、当日の寒さに全員閉口の有様で、休憩の時も心休まらず、直ぐに出発する有様。じっと休憩していたら体が冷え込んでたまらなくなる事間違いない。

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夜通し歩き続ける事。どんなつらいか今回改めて感じた。夜の2時をまわると自然と睡魔が襲ってくる。しかし、全員前へ前へと歩むことは止めないため、必然的に眠りながら歩くことになる。
寝ている瞬間、ほんの1~2秒だと思うが目覚めた瞬間にとても長く寝ていたことと感じる。まぁ、また寝ていたと・・・
4時をまわり5時に近づいてくるとあたりはうっすら明るくなる。大勢いた参加者はそれぞれのスピードで各自の世界を歩いているわけだが、比較的纏まった位置にいることは。あゆみのスピードにはあまり優位さはない事を証明してくれていた。

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このウォークには男性と女性が3:1の割合で参加している。ごらんのように女性だけのグループで夜中歩き通す人います。それぞれ好みの格好での参加でありますが、どちらかと言えば、山登りスタイルが多く見受けられます。この写真の方達はごらんの通りの山歩きスタイルで、靴は登山靴を履いているのが解ると思います。昨年の今頃、私も靴を買い求めるとき同じように登山用の靴を買うことを考えスポーツショップに行ったことがあります。そこで、お店の人に相談したところ、山道はゴツゴツと石ころがあり登山靴のように堅い靴底が適しているが、これでアスファルトを歩くと路面が堅すぎて却って足を痛める事になる、とのこと。従い適しているのは、当たり前のことだがクッション性に優れたウォーキングシューズとのことである。

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この終着は、新府城跡桃源郷となる。まさに満開の桃の花が12時間の歩きを迎えてくれる。桜と違い、華やかなピンクの花びらは桜と比べとても社交的な女性を感じる。少し見ずらいが遠く富士山が白い雪の姿を拝めることが出来る。
この桃の畑は個人の持ち物であるが、貴兄が適しているためかこの場所に集中して桃を植えている。
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桃源郷の桃畑を通り過ぎて最終のゴールに到着する。毎年使い回したゴールのアーチが疲れ切った我々を迎えてくれた。ゴールを通り抜けると完歩の証明書と記念品をいただける。今年の記念品は、山梨名産の「ほうとう」。昨年は同じくワインだったことを考えるとちょっと残念ではある。無料の甘酒も用意してあり、疲れた体に甘い甘酒はとってもおいしかった。
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武田の里ウォークとは。。。
 武田氏と縁の深い長野県諏訪市の桜の名所「高島城址」をスタート地点とし、桃の花の咲き乱れる韮崎市「新府桃源郷」をゴールとする50キロメートルを超える距離を、夜を徹しウォーキングする大会です。
 毎年4月に開催され、正面に壮大な富士を見ながらのナイトウォーキング・距離50キロメートル以上という、他に余り例をみない大会としてウォーキング愛好者から注目されています。
 「自然を満喫し、武田家縁の地を歩くことにより、史跡歴史に対する理解を深めるとともに、 自己の体力増進はもとより、限界に挑戦することにより、精神の鍛錬と仲間意識の高揚を図り、 併せて経路における自然や地勢を実際に体験し、環境文化の保護精神を養うことを目的としている。」