輪行旅行の第5回目。今年の春に挑戦しようと考えていたしまなみ海道を縦断した。天気にも恵まれいい走りができた。
記録 2009年08月3日
夏の休暇を頂き、しまなみ海道を縦断する。実際どんな方法が良いのか事前にネットで調べ、他の人が書かれたWebサイトも読んではみたがよくわからず、結局Amazonで買い求めた、枻(えい)出版社発行の「自転車と旅しよう」を参考にこれと同じルートを辿ることにした。
出発は8月2日(日)の夜、横浜発22:24のサンライズ瀬戸から始まる。事前に輪行バックに詰めた自転車と旅行に必要な最低限お荷物をバックに詰めて準備をする。出発する日は戻り梅雨の雨模様で、自宅からは車で最寄り駅まで運んでもらう。例年になく早く梅雨が明けたものの、その後も天気はあまり良くない今年。中国、近畿東海はまだ梅雨明けしない例年にない気象条件である。
横浜では早めに駅に到着し、今回しまなみ海道縦断を同行してくれるMさんと待ち合わせ。青春18きっぷは始まっているが、今回は寝台列車で四国を渡り翌朝から縦断を行うので、格安チケットは利用できないし、帰りは別のルートを通ることから往復割引も使えない。結構な出費となる。
■横浜駅に定刻に到着したサンライズ瀬戸に乗り込む。
サンライズ瀬戸は東京と四国を結ぶ寝台特急で、東京-岡山間はサンライズ出雲と運転している。共に7両の同じ編成でシングルデラックス、シングル、シングルツイン、ソロ、サンライズツイン、面白いのがノビノビ座席が用意されていて、昔の寝台車のようにカーテンで仕切られた上下3段あるようのベッドはなく、多くが個室の構成、プライバシーと安全確保のためかと思われるがと大きく様変わりの構成である。われわれは、シングルを乗車券を買い求め、6号車の1階部分である5,6番にもぐりこんだ。想像していたより狭い部屋で、自転車を持ち込むと寝返りができないくらいのスペース。乗車すると翌日に備え早々に就寝することに。(写真は実写ではない)
■瀬戸大橋をサンライズ瀬戸が渡る
岡山からは、サンライズ出雲と切り離され、山陽線から瀬戸大橋線に入る。このあたりで目が覚め、窓の外に目をやると、昨夜の雨とは変わって薄雲りながらいい天気である。それで当然ではあるが列車が海の上を走っていることに驚かされた。本四連絡橋にはそれぞれ特徴があり、3ルートの真ん中である今渡っている「児島・坂出ルート:通称瀬戸大橋」は高速自動車道とJR線が走る。東側の「神戸・鳴門ルート」は高速自動車道ののみ。西側の「尾道・今治ルート:通称しまなみ海道」は高速自動車道と歩行者、自転車、原動機付自転車道が併設されている。
■終点の高松で特急「いしづち5号」の乗り換える
サンライズ瀬戸の終点は高松で、四国に渡って2つ目の駅になる。ひとつ前の坂出駅で多くの乗車客は降りてしまい、最後まで乗っていたのは我々と数名の客だった。それでも終点の高松駅でいしづちに乗り換えるのは到着ホーム反対側に停車中であり、重い自転車をもって乗り換えるのは楽だろうとの思いもあったし、参考にした「自転車と旅しよう」の本でもそのように紹介されていたので特に違和感はなかったが。。
特急「いしづち5号」は途中の宇多津駅で岡山からくる「しおかぜ1号」と連結され今治まで運んでくれることになる。当然いしづちとしおかぜは特急なので指定をとったのだが、指定席の予約で何を間違ったか、それぞれ別の席が割り当てられていた。つまりは途中の宇多津で席を変らなければならない事になる。さらに8号車と2号車の違いから相当の距離を自転車をもって車内移動することになる。何とかならないかと、通りすがりの乗務員に聞くと、どうにもならないとの素っ気ない返事。さらに切符拝見とまでに取り上げた数枚の切符をめくっていると、「延長乗車ですね」と指摘される。地図で見るとわかるのだが、坂出から高松の間は、今治に向かう人にとっては余計な寄り道になる。これについて、乗務員は延長乗車の追加を払えとの主張であった。ここらあたりの事情に詳しくないツーリストから切符を買い求めたのが悪かったか、思わぬ損失である。高松まで行って、讃岐うどんでも食べていればまだしも、ほんの7分程度した高松にいなかったにもかかわらず1080円の出費は腑に落ちない。坂出でみんなが下車した理由がわかった。
■今治からサンライズ糸山に向かう
サンライズ糸山とは、今治市が開設したサイクリングターミナルで、レンタル自転車、食事、宿泊ができる施設で、しまなみ海道を渡る人はここに寄り道することで、サイクリングチケット(定価500円が今なら半額の250円)の購入やサイクリングマップがもらえる。
ここでは、朝から何も食べていない空腹感を癒してくれる朝食バイキングを頂く。値段はちょっと固めであるが和洋食取り混ぜたバイキングはとても美味しく、大きな窓から見える来島海峡大橋の眺望を眺めながら食べることができた。
■来島海峡大橋を渡る(10:54)
来島海峡大橋は、馬島、武志島をそれぞれを跨る今治側から第3、第2、第1来島大橋のから構成されている。【高さ65m/鉄塔の高社184m/全長4045m】
サンライズ糸山から目と鼻の先、ぐるぐると大きく回って橋の高さまで自転車をこぐ。仕方ないが、自転車は橋のみを渡ることができそれ以外の道路は高速自動車道なので、通行する事が出来ないため、一般道を走ることになり、橋の両側に一般道との専用道路が別に設けられている。そのため、この専用道は山の斜面を使ったり、ループ状の連絡道だったりするが、結構急な坂道にならざるを得ない。これがつらい。それにしてもこの専用道も結構なお金が掛けられているような作りである。
■大島を走る
大島といっても日本には大島と呼ばれる島が46もある。愛媛県でも3つもあり非常にあいまいな名前である。ここでいう大島は愛媛県今治市の大島のことである。
大島は、面積41千㎡。みかん栽培と漁業が中心とのこと。大島に上陸してすぐさま海岸線を目指して右回りに走り出した。実はこれが間違っていた。本当は少し島の中ほどまで国道317号線に沿って吉海まで行ってそこから海岸線に向けるルートを考えていたが、心が弾んでいきなり海岸線に出てしまった。しかし、海岸はどこもきれいで海水浴するなら絶好なのに人はほとんどいない状況。水は澄んでとても奇麗だった。海岸線をたどり吉海まで来ると、どっちに行っていいか道がわからなくなり、いつもながらのいい加減さで走っていると317号線を走っていて、山登りの道を走っていた。この道も結構きつかったなあぁ。途中で拘束のICがあるがm当然自転車では入れなくさらに2Km以上下った所の海岸線に入口があった。
■伯方・大島大橋を渡る(11:48)
大島から見辺島間の大島大橋(吊り橋)と見辺島から伯方島までの伯方大島(橋桁のみ)から構成される。【伯方大橋:全長325m、高さ26m 大島大橋:840m、高さ32m、鉄塔の高さ97m】
■伯方島を走る
「伯方の塩」で良く聞く名前の通り、特産物に製塩業があるほか、造船や農水産業が主な産業。伯方島に上陸してすぐに伯方の塩アイスクリームを頂く。
■大三島大橋を渡る(12:19)
【本四橋のなかで由一アーチ型の橋。アーチ支間297mは日本2位の長さ。高さ 26m、全長328m】
■大三島を走る
大三島に上陸してそのまま317号線を北上すると5Kmくらいでサイクリングロードがあるとのこと、少し憧れて走ってみることにする。ところがとんでもない坂道の続く道で、自転車も走れますといった道である。たしかに、車はほとんど走っていないので自転車で走ることはできるが、山越えは炎天化の下で結構つらかった。
■多々羅大橋を渡る(14:08)
【中間支間890mの世界一の斜張橋
全長1480m、高さ40m、鉄塔の高さ226m】
■生口(いくち)島を走る
大三島のサイクリングロードで精魂尽きて、生口島ではほとんど無言の走りっぱなしが続いた。昔一度来たことがあり、西の日光とも呼ばれた耕三寺が有名だが、それも見る元気がなく素通りしてしまった。また、レモン生産の日本一でもある。
■生口橋を渡る(15:00位)
【中間支間890mの世界一の斜張橋全長1480m、高さ40m、鉄塔の高さ226m】
ここでは、橋の写真を撮ることも忘れていた。疲れがピークになっていたのかもしれない。
■因島を走る
実際に走っているけど、、記憶がない島。
■因島大橋を渡る(16:17)
【中間支間890mの世界一の斜張橋全長1270m、高さ50m、鉄塔の高さ146m中央支間770mは当時の日本最長であった。】
■向島を走る
高等学校はこの島の高校に通っていた。ので、記憶があるだろうと考えていたが、学校も周りの変わっているのか殆ど見覚えのない所ばかりだった。唯一となりの中学校の屋上にある天文台に見覚えがあるくらいで、通学で使っていたフェリーも運行を止めていたし、学校自体も廃校になっていてとてもさみしい気持で、対岸の尾道に別のフェリーで向かった。
記録:
8月3日の走行距離:140Km(位)
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